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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1715/2701

1715 前に進む為のXの問い編 88

 攻撃はより苛烈にそして過密になってる。上からは枝が絡み合ったような矢が飛んできて、下からは根の攻撃。どれもこれもこっちがちゃんと対処しないと一撃で大ダメージ受けたり、こっちの動きを抑制したりしそうな攻撃ばかりだから周囲に目を配らせないといけなくて神経使う。しかも矢とか、木々に隠れてどこからでも打てるみたいだからな。


 僕のこの目がなかったら今頃百回は串刺しになってると思う。それだけ対応しにくい攻撃をしてる。それに僕は直角に動きより速い動きで対応してる。

 でも使えば使うほどに雷帝武装は消費する。だから都度、インベントリ内から雷の札を取り出して補給してた。どうにかこうにか雷の札がなくなる前に決着をつけたいところだけど……問題はなんとか対応できてるけど、本体がわからないことだな。そもそもが「力を示せ」とか言われたけど、決着の条件ってやつがわからない。

 思うんだけどさ……


(これってシ○ガミ様の奴は僕の死を狙ってないか?)


 その可能性が一番デカいんだよね。力を試すとかだけ言ったけど、シ○ガミ様的には僕をどさくさに紛れてぶっ殺して、仕方なかった――とか言ってアーシアを丸め込もうとしてるのかも。――からこそここまで容赦ない攻撃を仕掛けてくるんだろう。

 実際並のプレイヤーならこの絨毯攻撃に耐えられないと思う。僕のこの眼とスピードでどうにかしてるけど、でも問題は打開策がない。声は聞こえるけど、姿は見えないからな。

 見えない糸みたいなのはなくなってるのは助かるけど……


(きっと自分達の攻撃の邪魔でもあるからなんだろうな)


 これは結局「参った」とどっちかに言わせる勝負だ。それが出来ないと、僕はきっと殺されるだろう。そうしてその場合はシ○ガミ様にアーシアを取られることになる。

 そうしたら今度は救出イベントとか出来そうだけど……でも面倒だからね。どうにかこうにかここでシ○ガミ様を退かせたい。


(雷帝武装も大分慣れてきたけど、もっと何か出来ないか?)


 直線最速の雷帝武装なら、目標さえ捉えれば一瞬でそこにたどり着くことが出来る。一点突破の攻撃力なら僕の手の内では最強。でもそれだけでもないと思う。かなりからだが馴染んできて、続けざまに無理矢理方向転換くらいは出来るように成ってきたし、そろそろ新しい雷帝武装の価値を見いだしたい。

 そして思ったのが、さっき葉っぱの手裏剣を焼き尽くした事の応用だ。


(さっき、周囲の全部の葉っぱの一枚一枚を感じた気がするんだよね)


 ということは、雷撃を通して僕はその周囲しれたんじゃないか? それをもっと広範囲に、それこそ攻撃じゃなく、探索に使えれば雷帝武装の強みになると思う。


(やる価値はある!)


 僕は雷帝武装の新たな可能性を早速試してみることにした。

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