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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1714 前に進む為のXの問い編 87

 僕は上から降り注ぐ葉っぱの雨を自身に帯電してる電気を拡散させることで防ぐ。電気に触れて焼けていく葉っぱ達。勿論これはただの葉っぱではなかったと思う。何せひらひらと落ちてきたわけじゃなく鋭く回転して向かってきてたからね。

 多分かなり鋭い葉っぱの手裏剣みたいな物だったんだと思う。でもそれらは僕にたどり着く前に燃え尽きてる。


「ん?」


 何か甘ったるい匂いがする。周囲にそんな匂いが満たされてる。これって……


(葉っぱを燃やした匂い?)


 でも普通にこんな甘ったるい匂いってするか? 青臭いとかならまだわかる。でもこれは……僕は口を手の甲で覆った。何せフラングランを持ってるから、手のひらで覆うことが出来ないからね。

 雷帝武装じゃなかったら風を操って自分の周囲の風だけで空気を循環させる――って事が出来たんだが、それぞれの属性の武装をしてるときはそれ特化に成るんだよね。だから今は風を掴むことは出来ない。


(雷帝武装を解くか?)


 とも考えた。けどそれはもったいない気がする。何せ今は雷帝武装で圧倒できてる。それなら解くのはもったいない。何せ雷帝武装は自分自身で自然とは発生できない。札を使わないといけないからね。札は消費アイテムだ。そんなに高くもないが、需要ほとんどないし――でもやっぱり数が必要だからそれなりにはかかるからね。

 まあまだあるけど、やっぱり風帝武装ほど自然には出来ないからな。どうあってもタイムラグがある。


『お前は何故あの子の側に居る?』


 何やら頭にそんな声が聞こえてくる。僕はちらっとアーシアの方を観た。ハラハラしてそうな顔……多分だけどあの顔を見る限りシ○ガミ様はどうやら僕だけにこの声届けてるみたいだ。そして隙あらば攻撃してくる。今度の攻撃はかなり早い。枝が絡み合ったかのような矢が飛んできた。渦を巻いてるようになってるそれは、回転して向かってくる。回転しててかなりの速度が出てるからか、鳥が鳴いたような変な音が聞こえるのが特徴みたいだ。

 変な音が出てるから来るってわかる。でも多分それをわからせてもいい――と思っての攻撃だ。それだけこの攻撃……厄介だぞ!! てかこいつ、僕に今の質問答えさせる気ある!?

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