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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1713/2699

1713 前に進む為のXの問い編 86

 僕は爆散に紛れて一気に距離を詰めて後方に備えてあったとげを一掃する。前がだめなら後ろを切り開く。それはうまくいった。でも結局はいくら切っても雷撃で焼いても、ダメージが通ってる気はしないんだよね。


(本体にもダメージを与えたはずだけど……)


 そう思ってもどうすればいいか……そもそもが認識が間違ってるのかもしれない。あのシ○ガミ様みたいな姿があれの本体かと思ってたけど、あれには確かに生命力的なものは感じたけど、でもどこか作り物めいた感があったのは確かだ。

 なんか表情なんてほぼ無かったしさ。たださっきまではそういう奴なんだろうって思ってスルーしてたわけだけど……そもそもがあれがただのなんだ? 依り代というか身代わりというか……そういうものだと仮定すれば、奴の余裕も納得できるというものだ。


(そもそもが奴はこの森全体を操ってたしな……)


 そうなんだよね。そもそもが森を操るというか、地形そのものまでって感じだった。そして奴との会話……古くからこの地にいるというね。実際それは矛盾でしかないわけだが……だってこの地はLROに最近追加されたわけだからね。

 もちろんいきなり広い大地が現れたらおかしいから、LRO内では古くからそこにあったけどまだ進出できない領域だった……っていう設定だけど。だからここ自体は実は元々あったけど、最近エンカウントした――みたいなね。

 だからまあこいつらが原住民だと主張するのもしかたないんだけど……プレイヤーからするとおいおい……っていうか、ちょっとした違和感がね。

 それにこの地を勝ち取った奴を知ってるとなおさら……まあいいけど。問題はこいつの主張ではなく、事実である。設定的には確かにここはLROにかつてからここにあって、ずっと長い時間を確かに過ごしてる。そういうことだからこいつに「いやいやいや」とか文句を言っても、それはきっと理解されないだろうからね。


(全然、ダメージが通ってる気がしないんだよな)


 ざわざわとする森全体。もう本当に個人と戦ってるというか、森と戦ってるというかそんな気がしてならない。そして今度は頭上から攻撃がきた。今まで下に意識を向けてて、いきなり上へ向けるなんてのは結構難しい。というか、普通なら無理だろう。


 でも雷帝武装だから助かった。何故かというか、雷帝武装は電気をまとってるわけだからね。全身ががとても敏感というか鋭くなってる。全身レーダーみたいな? 気分的にはそんな感じだ。だからこそ上方から降り注ぐ葉っぱの雨に気づいた。


「今更こんな攻撃なのか?」


 こんなのよける必要すら無い。僕はそう言ってまとってる電気を周囲へとはなった。

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