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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1707/2698

1707 前に進む為のXの問い編 80

『全くこれでも駄目か』


 そういうシ○ガミ様はとても深い息を吐く。どうやらアーシアに何かを見せてたらしいこいつは、これで僕とアーシアを引きさこそうとしてたみたいだけど、その思惑は失敗に終わったみたいだ。


「残念だったな。変な幻覚をアーシアに見せてるのなら、さっさと止めた方が良いぞ」


 僕は何が何だかよくわかってないけど、とりあえずそういう風に言っておく。何かをシ○ガミ様がやって、そのせいで一瞬でもアーシアが僕に対して恐怖を覚えたのは本当だ。アーシアには今も僕が何か……へと見えてる。

 でもそれでもそのさらに置くの僕? を見て僕だと信じてくれたらしい。


(うん、自分でも何を言ってるのかわかんないな)

『別に私はおかしな事をしたわけではない。それにその力は元々この方に備わっているものでしかない。その妖精の目はな』

(要請の目?)


 確かにアーシアの目はとても深いというか、端的に言えばとても綺麗な目をしてる。それこそ向かい合って見つめ合ったら、吸い込まれそうな目だ。まるで宝石のような瞳。確かに今はさっきまでと違って、アーシアの目の周りに不可解なコードが見える。しかもアーシアの目を中心に複雑に展開してるように見えるからな。

 これがその力を発揮してるコードだとはわかる。僕たちプレイヤーの目にも実は結構似たコードがある。それは多分だけど、僕たちプレイヤーにはモンスターのHPとか見たり、デフォルトで自身のステータスを見たりする機能がついてるから目にもそれなりにコードがあるんだと思う。

 プレイヤーとNPCを比べたりそこら辺ちょっと違ったし。そして今のアーシアの目の周囲のコードは更に僕たちプレイヤーよりも複雑で怪奇なコードがある。

 これが『妖精の目』とシ○ガミ様が呼んだ物による物なら……何が見えてるのか。


(いや、もしかしたら本当にコードなのでは?)


 そんなきがしなくもない。僕も日鞠も既に慣れたけど、実際世界がコードに見えるってかなりの衝撃ではある。それこそ目の前の人がただの文字列に見えるわけだからね……女の子なら「きゃっ!」と行って突き飛ばすくらいしてもおかしくはない。

 まあけど……


(コードだとしたらその奥に僕がいるって言うのが意味わかんないけど)


 僕は自分自身のコードを見ても、その奥に自分を感じる? ということはない。でもアーシアは僕を見て、ちゃんと僕と認識出来る僕を感じてくれた。


(うーむ、やっぱりわからん)


 でも、待てよ……この妖精の目という力が元からアーシアにある物なら、アーシアの意思で、オンとオフが出来るはずじゃないか? 今は行き成りで混乱してるからその使い方がわかんないだけで、本当にこれがアーシアの力の一部なら、制御だって出来るはず。


「アーシア、僕がわかるのなら落ち着いて。その目に意識を集中して『元に戻って』とか念じてみるんだ』

「う、うん、やってみるね」


 僕はそう言ってアーシアと見つめ合った。

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