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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1684 前に進む為のXの問い編 76

「固定? それって……」


 シ○ガミ様のその言葉に僕は首をかしげる。固定ってだって一人の少女に使うような言葉じゃないじゃん。彼らのような存在を固定するって意味がわからない。


「どういうことなの?」


 首をコテンとしつつアーシア自身もそう言った。アーシアは自身の存在意義とかそんなの自覚なんてしてないだろうから、そんな意味不明なことを言われても……って感じだろう。


『私たちは賢く、そして力豊かな自然の守り手だ。長い時間を掛けて、神秘の力を取込んで、我々はその知恵を、知識を……そして力を蓄えてきました。我らをモンスターと呼ぶ者達もいるが、私たちは決してそのような野蛮な……そして邪悪な存在ではない』


 ふむふむ、まあ確かに穏やかな感じの時には、モンスターとは明らかに違う気はする。それにモンスター共よりも理性的ではあるし……さっきまで短絡的だったと思うけど。泣いて落ち着いたみたいだ。


「悪くないってのはわかるよ。私、悪い者の所には行きたくないもん!」

『そうだね。その感覚は正しいよ』


 もしかしてアーシアの奴って感覚で悪人か、善人かわかったりする? まあでも悪いか良いかなんて見方の一つでしかないような気もするんだけどね。信念があって、それしかないから悪いことをやってる奴もいるかもしれない。


 まあけど、アーシア基準でそこは考えてくれたら良いのかしもしれないけど。他人に流されることが良いことな訳じゃないし、自分を貫くことが絶対に正しいことじゃないのかもしれないけどね。

 実際そこって経験しかないと思うし。あと、どういう判断をするのかは結局はその人の人間性? アーシアが他人の悪意って奴に敏感ならそれはそれでちょっとは安心出来る。


「それでお前は一体何なの?」


 今はもう普通に声を出せるようになってる。わざわざ風で伝えるのも面倒だったし助かる。実際喋ってるけど、精霊とかとは違うじゃん? 精霊とは大体あってるし、その中にこんな奴はいない。てかローレの奴が持ってる中には居ないからな。

 ローレは精霊は全種コンプリートしてるはずだ。なら精霊じゃない。けど確かにモンスターでもない。システムがそう判断してないからね。精霊もモンスターに結構近いけどね。戦えるし、戦うことで普通は認めさせなきゃいけないわけだしね。

 でもどうやらこのシ○ガミ様は違うみたいだ。


「私たちのような存在はただ純粋に存在を昇華させた者だ。それに特定の名など無い。ただ古からその特定の地にいるからか、土地神とかとは呼ばれる」

 

 土地神か……確かに妥当なのかも? その地の力を長年取込んできたことで自然動物が動物でもモンスターでもない進化を果たした存在……それが土地神なのか。他にも居そうだね。てか居るみたいなこと言ってるし。


「でも長年いるんだよね? それなのにアーシアが必要ってどういうことだよ?」


 そこがやっぱりわかんないな。

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