1683 前に進む為のXの問い編 75
シ○神様の前にやってきてアーシアが 1 発入れて、そして空気が止まった。シ○神様の攻撃が止んで、僕たちはにらみ合う。次の一手をどうするか?
きっとそれがか鍵になってたと思う。そう思ってるとシ○神様の瞳に涙が浮かんだ。
『おーウオーーーン』
ーーという声と共にシ○神様がいきなり泣き出す。その光景に僕とアーシアもびっくりして、そのまま立ちすくんでしまった。
「え?どういうこと?」
僕はそんな風に声を発した。アーシアもーー
「悪いことしちゃったかな?」
ーーという感じで困惑しててうーん。これは一体どうすればいいんだ? という思いの中僕達は一定時間その場で困惑してた。もしかしたらそういう演技なのかもしれないと警戒もしてたけど、そういう感じでもない? 何せ森の雰囲気が変わってる。さっきまでは鬱屈として暗く鬱蒼とした感じの森になってたのに、今やなんか光が差し込んでこの場にある木々や草たちだってなんかシ○神様を心配してるかのようにざわざわというか、そんな感じでおどおどしてる感じなんだ。
そんなわけで僕達は一定時間。ただただシ○神様が落ち着くのを待ってた。そして 5 分ぐらい経ったな。どうにかようやくシ○神様は泣くのをやめたんだ。
「大丈夫?」
アーシアがそんな風にシ○神様に声をかける。
『どうしてわかってくれないんだい?』
そんな風に泣きながらシ○神様は言ってきた。それに対してアーシアはこういうよ。
「君がいきなり攻撃してくるからだからだよ」
ってアーシアは言ってた。まあ、確かにその通りである。いきなり攻撃されたらそれはね。あんまりいい気はしない。ていうかこんなやつの話聞くわけねぇじゃんって思うじゃん。
まあ、でもさすがにこんな風に泣くなんて思ってなかったからアーシアもちょっと悪かったなかなって思ってるんだろう。聞く態勢には成ってる。
『ごめんなさい』
とシ○ガミ様がまずは言う。それでようやく手打ちみたいな?
「訳を聞かせてくれるよね?」
『うん』
――とシシ神様は大粒の涙をまだ流し続ける。そしてゆっくりとその足を曲げて地面に腹をつけた。
僕たちとそれでようやく同じぐらいの目線になる。そしてそんなシ○ガミ様はアーシアをまっすぐに観てる。。そんなシ○ガミ様の頭をアーシアはなでなでとしてた。それを受けてようやく。シ○ガミ様は落ち着いたのか、ゆっくりと僕たちへ響くようなその声を穏やかに発してきた。
『君しかいないんだ。君が私たちの側についてくれないとバランスが崩れてしまう。そのために君はどうしてもこちらにいないといけないんだよ』
そんな言葉をシ○ガミ様はつぶやいた。ただまあつぶやいたって言っても頭に直接響くから呟くって言う感じではない。それよりも――バランスって何だ? それにこちら側やそっち側って……
「アーシアが一体何だって言うんだ?」
僕はそう、割り込むようにシ○ガミ様に問いかける。シ○ガミ様は僕を睨むようなような顔で見たと思ったけど、すぐにそっぽを向いた。多分あんまり僕と敵対してもいいことがないと悟ったんだろう。何せ僕はアーシアと友達だからね。
シ○ガミ様はアーシアに固執してる。でもその理由が僕たちには分からない。アーシア自身にだって分からないはずだ。なにせアーシアはまだ生まれたばかりで、自分のことさえもわかってない。そんなアーシアにいきなり自分たちの側につけなんて言ったって……そんなのはただの脅迫みたいなものだよ。だからちゃんと理由を言わないといけない。脅迫したって、誰もついてこないんだからね。それにそんなことを僕は許さないし、だからこそ。それだけは聞いとく必要がある。
シ○ガミ様はアーシアをまっすぐに見つめる。そしてアーシアもまっすぐにシ○ガミ様を見つめてる。ゆっくりと言葉が頭に入ってくる。
『彼女こそ私たちの存在を固定してくれる存在だ』