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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1680 前に進む為のXの問い編 72

『君は何も知らないようだけど、私は……私たちはずっと君を待っていた』

「私を待ってたの? 何で?」


 うん、アーシアの疑問はもっともだね。こいつの話には僕も興味ある。やっぱりシ○ガミ様みたいな見た目してるだけあって、神に近い存在なのか? 


『それは君の誕生が必要だったからだよ。そこの自称友達なんかより、私たちはずっと君を待っていた。それが必要だったから』

「わたしが……必要?」


 何やらシ○ガミ様の言葉はかなり深い感じがある。ずっと待ってたとか、自分達には必要だったとか……それって以前からアーシアの誕生がわかってたのか? でもおかしくない? だってここはこのエリアはつい最近、LROにやってきた場所だ。発見されてなかった新大陸って設定ではあるけど、それは整合性を取るための物であって、実際にはテア・レス・テレスのエリアがLROへと追加された形だ。

 だからそんな悠久の時をまってましたとかの感じをだされてもね……なんじゃそりゃ……と。いや、彼らにとってはここはずっとあったけど発見されてなかっただけだから――と言われればそれまでだけどね。否定したってそれはせっかくのGAMEへの没入感を阻害するだけだと思う。


『そうさ……私たちには君が必要なんだ。君がいれば何も怖い物などない』

「怖い? 何が怖いの?」

『君も知ってるだろう。それは人さ。人は私たちを殺しにやってくるよ』

「そうなの?」


 そういってアーシアが此方に悲しい顔を向けてくる。うーん、どうなのそれ? てかどういう状況なの? いや、確かに人々が自分達の居住圏を広げるために森とか山を切り開いてきたのは事実だ。それは歴史が証明してるよね。

 

 それによって時折熊とかイノシシとかが山から下りてきて人里を賑やかすのは年に一、二回ははあることだしね。それも元はといえば、人が山を切り開いて彼らの生活圏を狭めたことが原因だ。

 だから動物側からしたら、僕たちは紛れない侵略者……だろう。でもさ……それってリアルでのことだよね? LROの世界ではそこまで人々の生活圏は広がってないと思う。

 その原因はモンスターの存在だと思う。奴らがいるから大多数の人々は街や村の中からでないわけで、街と街や、国と国との交流だってリアルほど頻繁ではない。

 だからこいつがいってるのはそうだね……


「被害妄想じゃないか」


 そう結論づけた。

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