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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1675 前に進む為のXの問い編 67

 シ○ガミ様のようなそん存在を僕はじっと見る。不思議と何も表示されない。


(野生動物枠なのか? いや……でも……)


 あれが野生動物であって良いとは思えないけどね。なにせめっちゃ神秘的だ。あれを見て「何だ、ただの動物か……」なんて思う奴はまず居ないだろう。僕のその感覚は間違ってないはずだ。

 僕は比較的、ちゃんと常識人と自覚してるからね。そんな事を思ってると、ゆっくりとシ○ガミ様がこっちを向いた。その動作は非常にゆっくりなように見えた。でもなんだろう、何か感覚に違和感があった。けどそれがなんなのかはわかんない。てかそれどころではなくなった。


(なんだこれ? めっちゃ……気持ち悪いぞ)


 いやシ○ガミ様の顔面は赤い塗料でも塗ってあるのかってくらいに赤くて、そして赤ちゃんのようなつやつやとした顔してるから確かに気持ち悪いといえば気持ち悪いんだけど……でもそういうことじゃない。外部が気持ち悪いんじゃなくて、内部……そうなんか体の中を見透かされてるような、そんな気持ち悪さが僕の中這いずり回ってる。


(これって、まさか鑑定か?)


 鑑定とはまあ読んで字のごとくだ。僕たちが見るステータスなんかは鑑定だよね。でも実際の所、プレイヤーが敵のHPと強さの指標に使ってる色分けされた丸い印なんてのは、鑑定ではない。なんかそれはプレイヤーがデフォルトで使える機能なだけで、スキルには分別されてない。

 だからそこまでなら、こういう感覚はないはずだ。けど、鑑定までいくとそうじゃない。鑑定はもっと詳細が見える。基本デフォルトの時はHPとその強さの指標くらいしか敵の情報はわからない。でも鑑定になると、MPだってわかるし、後は弱点表示をしてくれたりするらしい。それに図鑑に載ってるような説明文が見れるとか。

 実はインベントリ内にはそういうモンスター図鑑的な機能がある。でも普段からそれをチェックしてるプレイヤーが一体何人居るだろうか? そしてその情報を頭にたたき込んでるような勤勉な奴なんて早々いないだろう。


 でも案外そういうところに戦闘を有利に進めたりヒントがあったりするのもまた事実。情報とは武器だからね。だからちゃんとした鑑定は有用だから絶対に取得するべき必須スキルとして、よくあがってるね。

 一応僕も持ってるけどね。でもわざわざ鑑定を使わなくても十分というか……僕が対峙してきた奴らが特殊すぎて、僕の柔な鑑定では意味が無かったというか……

 それに鑑定の弱点はこれだよね。この不快感だ。いつも自然に見える程度のデフォルト機能と比べて、鑑定は下手すると敵対心を煽る。だからこっそりのぞきたいときには向いてない。それにプレイヤーには勝手に鑑定を仕掛けるのはマナー違反となってるしね。


 でもはっきり言って鑑定なんて使うのはプレイヤーとかさ、それこそ人型で高位のモンスターだけだと思ってたよ。そしてそういう相手の情報からとろうとする奴は大抵厄介だと相場は決まってる。


 さすがシ○ガミ様だね。

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