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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1674 前に進む為のXの問い編 66

「アーシアはもっと他人を……というか他の存在を疑った方が良いぞ」


 僕は子鹿の後を追いつつアーシアにそんな忠告をする。けどアーシアはそもそもが人との関わりが無いし、他の存在とも圧倒的に関わりが無い。

 そういう場所に居たから仕方ないと言えば仕方ない。それに僕と同じくらいまで成長してるから忘れそうになるけど、実際は精神的にはアーシアは幼女のままなんだよね。


 体が大きくなるんなら、精神も成長してほしいものだったよ。だって幼女のままの美少女とか、危ないったらない。LROにだって犯罪組織とかあるからね。アウトローを好む奴らは勿論いる。そして今はそっち側と僕は繋がりが強くなってる。


(僕も付き合う奴を選んだ方が良いかもな……)


 アーシアに変な影響を与えるような奴らとは会わせないつもりだけど……いつまでもアーシアをこの閉ざされた場所に居させるわけには行かないと思ってるからね。

 とりあえず連れて行くとしたら、協会かなって思ってる。まあどうなるかわかんないけど……


(ここから無事に抜け出せるかもわかんないしね……)


 この森の先に何が居るのか……その存在がアーシアを求めてるみたいだからね。とりあえず先の先まで風を送ってるけど……感じるのは野生動物の存在くらいだ。視線は感じるけどね。でもそれは前からというか、全周囲から感じる。


(森の主とか出てきそうだな……)


 そんな事を考えてしまう。


「疑うって何? 美味しい?」

「…………そういうのじゃない」


 どうやらアーシアは疑うという概念すらも知らないよう。本当にまっさらな存在なんだな。アーシアの行動は本当にただ心に従ってるだけって事なんだろう。危なっかしすぎる。


 そんな事を思いつつ進んでると、森の中にぽっかりと空いた空間が出てきた。そこには大木があった。大木といっても折れてるわけだけど……でもその太さが異常だね。前に世界樹を見たけど、あれに匹敵しそうな幹の太さしてる。

 苔や花でいっぱいになってるその幹。そのぼっかりと空いた中心から、何かが体を起こす。それは真っ白な体毛を持った鹿の体をした生物……いや……人面鹿だった。まじでシ○ガミ様が出た。

 著作権とか……大丈夫なんだろうか? 僕は警戒しながらも風を周囲に満たす。けど、それをシ○ガミ様はフーと息を吐いて僕と風の繋がりを分離させた。


(な!? なるほど……察知出来ないわけだよ)


 この存在を全然わからなかったのはこのためか。まさかマジで神に近い存在か? でもこの世界の神とは既にあったけど……このシ○ガミ様みたいな生物はどんな立ち位置なんだろうか? 今のところ、敵意は感じないが……

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