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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1695 前に進む為のXの問い編 57

「それじゃあ行こっかアーシア」

「うん」


 ようやく僕は彼女の名前を聞いた。『アーシア』と名乗った彼女は僕の手を取る。色々と僕は彼女に言い聞かせた。人前でむやみに抱きついちゃいけないとか、女の子何だからもっと恥じらいとかを持つべきとか……ね。


 アーシアはわかってるのかわかってないのか微妙だけど「うん! うん!」と力強くは答えてくれた。実際、今日はもうここから出る事って叶わないんだ。

 なにせ会長の奴に、今日はここでログアウトしてねって言われてるし。会長が連れ戻してくれないと、僕はここから出ることが出来ない。いや物理的に移動したら出れるのかもしれないが、関東全域と同じくらいのエリアを有してるテア・レス・テレスだ。

 つまりはこの土地は関東全域と同じだけの面積があるかもしれない。となると、流石に徒歩で移動するのは……ね。てか――


(マップが白紙なんだよね)


 ――白紙という表現は違うかもしれない。マップを表示させてるのに、現れてるのはノーデータという単語だけだ。多分だけど、この土地を管理してるテア・レス・テレスがここを解放してないから、マップデータが部外者の僕には観覧出来ないようになってるんだと思う。


 だから物理的にレスティアを目指そうにも、どっちに行けば良いかもわかんないからな。


 まあレスティアは海の近くだったし、海岸沿いに進めばそのうちたどり着く? けどLROってリアルデカいからね。はっきり言って、今日僕がログイン出来る間にレスティアにたどり着けるなんて考えない方が良いと思う。


 リアルよりも確かに早く動けるけど……でもそれは僕だけであって、アーシアやヤドカリもどきはそうじゃない。アーシアならまだ抱えて走ることは出来る。でもヤドカリもどきは……ね。難しくない? この時点で自力でリーフィアを目指すのは無謀だ。

 誰かを呼んで、僕がいない間にアーシアに構ってもらう……ということもここでは出来ない。だってここがどこかわかんないからね。やっぱり一端満足してもらって、それから分かれる……それこそ「また明日~」と言い合えるようなそんな関係に成るべき何だろう。そうしないと僕が解放されないしね。


 とりあえず僕たちはここら辺の周辺を探索することにしたよ。アーシアも大きくなったから、行ける場所が増えてるようだしね。やっぱり幼女だと行動範囲が狭まるからね。


 まあモンスターがいても、大抵の奴はなんとかなるだろう。それに新しいスキルの効果も確かめたしいしね。戦えるのかと聞いたら、アーシアは首を横に振ってた。まあそうだと思ってた。でもべつにそこは気にしない。僕とヤドカリもどきで守れば良いだけだ。

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