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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1693 前に進む為のXの問い編 55

「これ! これだよ!!」


 そう言って彼女は僕にインベントリを見せてくる。そこには自分のスキルがある。まあそんなに多くないし、僕のスキルって特殊過ぎるからツリーのようになってないんだよね。


 普通はスキルはスキルツリーという木の枝のような感じで伸びていく。ありきたりなスキルは熟練度があって、それを鍛えていけば、スキルが違うスキルに変化したり、その能力が強化されていったり、その派生が会得出来たりするから関連性から、枝分かれしたようになる。それに熟練度がMAXになると、自身に紐付くって感じなんだよね。スキル自体は元は武器や防具やアイテムについてて、MAXになるまではその武器やアイテムを通じてスキルを使ってる感じだけど、熟練度がMAXになれば、そのスキルが身に宿る感じだ。


 でも勿論そういうありふれた物に分類されない物もある訳で、そういうのは周囲との繋がりがなかったりする。つまりはそういうのばっかり僕は持ってると言うことだ。


 僕のスキルツリーはツリーと呼べない感じのいびつな物でしかない。そこに一つ知らないスキルがある。


『メイル・メイカー』


 僕はそもそもがそんなに沢山のスキルを持ってない。だからこそ、簡単に気づけた。まあそもそもが彼女自身が僕に気づかせるようにしてくれたみたいだけど……その原理は知らない。この子はもしかしたらコードが見えるのかもしれない。そして多少、そのコードをいじれる? わかんないけどね。


「どういうスキルなの?」


 とりあえずそのスキル『メイル・メイカー』の効果を確かめる。


「むむ……」


 覚悟はしてた。なにせよくわからなく手に入れたスキルって、大抵よくわからない効果がある。それか説明文が抽象的奴ね。抽象的すぎて何を言いたいのかわかんない奴とか。


 でもそうじゃなかった。メイル・メイカーの説明文は普通に『???』だった。一応祝福にだって抽象的な説明があったのにこれは……でも問題は無い。

 なぜかって? それは勿論、この効果を知ってそうな存在がここに居るからだ。勿論彼女のことだ。


「これってどういうスキルなの? わかる?」


 すると彼女は嬉しそうに頭を縦に振る。体は大きくなったけど、行動は小さなこのそれなんだよね。だから羞恥心がないというか……自分の体を簡単に使うって言うか……多分彼女は自分の体がどういう効果をもたらすか自覚なんてしてない。

 ただ小さい頃の感官で抱きついたり、泣いたりしてるんだと思う。早々にそこらの意識改革も必要だなって思う。まあとりあえずはこのスキルだ。


「これはね、一緒って事だよ。私たちは……私たちだけが同じ。繋がってるの」


 うん……全くもって意味不明だ。 どういう効果があるのか……これから知っていくしかないようだ。

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