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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1692 前に進む為のXの問い編 54

「それで君は……」

「むー、わかるはずだよ」


 なんとか胸の中から脱出出来た僕は、彼女のことを知るために色々と話し合いたいんだけど、何か彼女が僕の質問を受け付けてくれないんだよね。

 どうやら僕は目の前のこの子の事を既に知ってる前提になってるみたいだ。いや、どういうことなのかよくわかんないんだけどね。


「えっと、初対面だよね?」

「それでもわかるよ。スオウの事は私わかるもん」

「名前……」


 名乗ったっけ? そう思ってぽろっと漏れたわけだけど、それに彼女は優しい顔して微笑んだ。


「わからないわけないよ。私たちは繋がってるもん」


 とりあえずこの子は何かというとそのワードを口に出す――ということは理解出来た。でももしも他に人が居るところではあんまり言ってほしくないなそれ。だって――


「繋がってる」


 ――とか、変な意味でとらえられるかもしれないじゃん。けど彼女は名乗ってもない僕の名前がわかってる。それってやっぱりだけど……この繋がってるコード……が関係あるんだと思う。

 てか彼女からは教えてくれないからな……自分で探らないといけない。でも口頭では答えてくれないのは明らかだ。


(コードから探るとか、祝福持ちにしか出来ないんだが……)


 対象のプレイヤー少なすぎないそれ。今のところ、僕と会長しかいないが……流石にそれは裾野が狭すぎると思う。僕はとりあえず色々と自分のステータスとか確認する。何か増えてるかもしれない。


「わわ……」


 何やらそんな声を出す彼女。僕が出したインベントリに反応して……ん?


「これ、見えるの?」


 確かNPCとかは見えないはずでは? プレイヤーだって許可を与えないと、プライバシーの塊であるインベントリの情報は見えないようになってる。けど……


「うん、いっぱい何か書いてあるね!」


 どうやら彼女は見えてるみたいだ。どういうこと? これもコードが繋がってる影響か? 


「ねーねー何してる?」

「いや、君の情報がわかる何かがないかと……」

「そっかそっか、貸して貸して~」

「いや、これはそう言う物じゃ――はい?」


 なんかインベントリを取られたんですが? 普通に空中に浮かぶそれを手で掴んで引っ張って行かれた……マジかよ。インベントリってそんな風に移動出来るの? 

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