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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1691 前に進む為のXの問い編 53

  繋がってると言って彼女は僕をその豊かな胸へと押しつける。何を言ってるのかはわかんないが、ただただ僕は今幸福をかみしめてる。こんなことをしてくれる女の子の知り合いなんていないからね。まあやってきたら、それはそれで困るんだけど……こんな風に女の子が体を使ってきたら打算を疑うところなんだけど……特にクリスの奴ね。


 あいつは自分の体がとても魅力的で、そして男子……というか男という生物が何に弱いかって事をちゃんと理解してる。そもそもがあいつは工作員だ。ハニートラップもお手の物なんだろう。

 だからああいう奴にやられると警戒しか出ない……いや勿論下心も出ちゃうけど! でもこの子はそういうのなさそうだからね。


(でも繋がってる……てのは一体)


 そんなことを思ってると、なんか熱い。胸に埋もれて顔が熱いとか、心拍数が上がってるとか……そういうのじゃないよ。イヤ勿論それもあるけどね。

 でも違う、腰が何か熱い。下半身の一部分が――っていう下ネタではない。勿論なかなかに危ないけど、大丈夫、LROはそこは再現してない。そもそもが再現してないのならやれもしないだろうという運営側の配慮だろう。

 まあ感覚的にはあるんだけど……でも肉体としてはないからね。それがテントを張る……なんてないから。そういうことじゃなく――


(ここって確かこの子に触られた箇所では?)


 幼女だったときに、透明になって近づいた彼女が触れたのが腰のあたりだった。僕は胸に埋もれながらもなんとか自分の腰を見ようとする。


「あん……」


 ちょっ、変な声出さないでくれない? めっちゃドキッとする。多分僕が胸に埋もれつつ動いたせいで、彼女の敏感な部分に当たったんだろう。


(そういえば乳首って……)


 イヤ止めとこう。生殖機構は省略されてるが、それってプレイヤーだけの話だしね。ちゃんとこの世界のNPC達は増えたり減ったりしてるわけで……まあ彼女がどういう存在かって奴がわかってないんだけど。


(確かに何か繋がってるな)


 僕はなんとか腰を見ることが出来た。そして目をコードを見る状態にしたら、僕の腰から小さなコードが伸びて、確かに彼女に繋がってる。これを言ってたんだろう。でも何かはわかんない。

 僕はその部分に手を持って行く。まあけど、物理的に何かあるわけじゃないからね。触っても何も感触はない。


(けど、僕なら祝福を使って……)


 そう思ってコードに触れようと思ったら、バチッと衝撃が走った。すると強く僕は頭を抱えられて、更に胸に押し込まれる。どれだけ胸って柔らかいの? なんか胸に溺れそうだ。


「駄目だよ。そんなことやっちゃ駄目――ね」

 

 そういって彼女は頭までなでなでしてきた。なんだろうか……幸せを感じて頭が働かなくなるような感覚がしてきた。

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