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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1680 前に進む為のXの問い編 42

「うーん、やっぱりスオウが見たって言う、その子は私の方ではみつけられないね」


 ヤドカリもどきの事を話し終わった後は、僕が見たというそのつぼみの幼女のことについて、話は移った。


「いやいたぞ。本当に」

「ふふ、そこは疑ってないよ。私がスオウの言葉を信じないって事無いし」

「お、おう」


 絶対的な信頼感。それはいいんだけど……今はとてもありがたいけど……なんか無条件で信じられるってのもなんか不安が。いや、無条件ではないか。

 僕だって日鞠の言うことなら、九割九分は信じるし。それは別に無条件って訳じゃない。これまでの人生経験から、こいつなら信じられる――って思ってるから無条件にも思える速さで信じるわけだ。まあ僕も、日鞠も互いを裏切ったことはそもそも無いし。

 だからこそ多い言葉なんていらない。それが僕たちの関係性だ。


「でもここまで見事に隠れられるとはね。でも最近はこのエリアも独立性が出てるから干渉出来ない事が増えてるんだよね」

「そうなんだ」

「うん……まあLROに繋がった時点で世界の一部であって、自分達だけの土地じゃないからね。そこは仕方ないよね」

「実は最近のモンスターの新種はテア・レス・テレスの人体実験の結果だって噂は知ってるか? 土地の方じゃなく、特別なモンスターの特別な戦利品とかでプレイヤーをつるためにテア・レス・テレスが人体実験を繰り返して新しい新種のモンスターを生み出してるって言われてるぞ」


 これは僕の妄言じゃないよ。実際の所そう言われてるからね。まあ最近は皆さん、ヴァレル・ワンのパーツ集めに奔走してるせいでそういう声は小さくなった。

 けどその前は新種が出てきたあたりでは結構盛り上がってたと思う。まあ流石にそれはない……と思うけど。


「ふふ、しってるよ。そういう声があるのはね。でもモンスターも色々と環境に適応するようになってるんだよ。だから新しい土地が出来たら、そこの環境に適用するように新たに進化するってだけだよ」

「でもここって別に環境に適用する必要あるか? そう言うのって生きていく上で過酷な場所で起るんじゃない?」


 それそこ極端なところ、極寒の地とか灼熱地獄とかさ……そういう生きていく上で今のままでは無理――って事で体が急速に変化をするって感じでしょ? でもテア・レス・テレスのエリアってそこまで極端な場所って無いぞ。


「リアルではそうだけど、LROの生物たちは結構そこら辺緩いみたいだよ。変化に敏感っていうか……進化の幅が広いって言うか。だからこそモンスターにも成長要素が最初から組み込まれてるんだろうしね」


 色々となにやら会長は自分のインベントリにペンを走らせてる。普通ではいけないもっと奥のシステムを弄ってるみたいだ。僕は怖くてなかなか出来ないけどね。


 自分のインベントリとか、こっちの自分という存在がおかしくなったら嫌じゃん。いや、実際僕のキャラは既におかしいんだが……下手に弄って更におかしくなったらね……僕は日鞠みたいに元に戻せる自信も無いからね。


「そもそも、モンスターってどうしたんだ?」


 一応エリアだったときにも一部のモンスターって罠とかのために配置することが出来る。エリアバトルで相手を罠にはめたときとかに、モンスターが襲ってくるのはそのためだしね。

 そのモンスターが解き放たれたのだろうか?


「自然発生?」


 なんじゃそれ。日鞠は僕のジト目に「あはは」てな感じで笑ってた。

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