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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1677 前に進む為のXの問い編 39

「わぁ! その子がスオウがいってた子だね。初めまして」


 なぜかやどかりもどきにも礼儀正しく挨拶をする会長。やることやったのか、会長もここにやってきた。


「いいのか?」

「うん、大丈夫だよ。ちょっとならね」


 ちょっとね……やっぱり会長は……というか日鞠としてやることがいっぱいあるって事なんだろう。てか何してるんだよって感じだけどね。普通の高校生なら、学校から帰ってすることって宿題以外なら、それこそ予習復習? とかしかないじゃん。後はスマホでYOUTUBEみるとか、LINEやるとかだろ? でも日鞠は違う。いつだって何か動いてる。家に居ても、居なくても、なにかやってる。しかもそれは普通の高校生がやるような建設性が皆無の事じゃない。

 むしろ日鞠の奴は建設性があることしかやってないよね。こいつが建設性がないことをやるときって寝るとき以外無いような気がする。


「こうやって見るとオモチャみたいで可愛いね」


 そういいつつ会長はヤドカリもどきをなでなでしてる。それが気に入ったのか、ヤドカリもどきもゆらゆらと体を揺らしてる。そんな様子を見てて、僕は気になることが出来たからきいてみた。


「それ、ここには合わないな」

「それって……この服の事?」

「まあ、そうだな」


 なにせ会長はテア・レス・テレスの制服を着用してる。まあテア・レス・テレスのちゃんとした上の方の人達は大体着てるし、超末端でもない限り、支給されるらしいそれは別にデザイン的に悪くはない。最初見たときからなんかちょくちょく変わってる気もするけど、基本的には白と黒のツートンカラーのかっちりしたタイプの服だ。

 LROには季節だってあるけど、それは特定のエリアとかではっきりしてる。まあエリアなら順次入れ替えるとか、極寒と灼熱とか思い通りではあるけど、テア・レス・テレスのエリアはLROと繋がってるからね。そこまで自由自在では無いと思う。一応ここは過ごしやすい季節ってかんじだけどね。きっき海に入った感じ、寒くはなかった。てか多分海岸沿いはもしかしたらちょっとあげてあるとか? わかんないけど。でもだからこそ、きっちりとした服は合わないというか……


「それってつまり、スオウは私の水着が見たいって事かな?」

「それ……は」


 ちょっとその先は恥ずかしい。見たくないなんて言わないけどさ……


「まあここはプライベートビーチみたいな物だし、水着になっても良いけど……でも本当の私の体じゃないよ?」

「そんなに盛ってるのか?」

「もう! そんなことしてないよ」


 実際会長の胸板はこう……リアルと大差ないように見えるしね。大体の人は盛ると思うんだけど……案外自分の体に自信があったのか? 


「ただ、こういうイベントはリアルにとっておいた方が良いんじゃないかなって……大切でしょ?」


 そういう会長が可愛い。なるほど……リアルで今年は海に行く予定が必要だと。そういうことね。なるほど……それならここで見るのはもったいないかもしれない。でもここは他に人もいなくて、ある意味リアルよりも綺麗でもあるんだよね。

 これは迷う。でもそれならどっちも取る……ではだめなのかな? そう思った。僕は基本欲張りなんだ。

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