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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1675 前に進む為のXの問い編 37

「ふむ……」


 新しい発見があった。それはなんと、ヤドカリもどきが成長するって言う発見だ。いや、モンスターって実はそうなんだけどさ、こう、自分が操って……操ってはないけど、なんか相棒みたいになってる小さいのが強くなるって言うのが単純に嬉しかった。


 ポケ○ン的な? そんな楽しさ。成長性って奴はある特定の場所にボスとして配置されてるようなモンスター以外は実はちゃんとどの存在も持ってるんだよね。

 まあけど確かこのヤドカリもどきの元になった存在にはそれがあるか? って言われたら実際の所微妙だったと思う。なにせただあの『波の声』って言うスキルを与えるために立ち塞がる存在だったわけで。

 じっさいこのヤドカリもどきのもとになったデカいヤドカリは会長が作ったであろうし、あの海の中へと誘うための存在なら、下手に強くするって事は無いと思う。

 成長しても困るから、そう言う要素だって入れてなかったはずだ。でも……ヤドカリもどきは成長してる。どういうこと? 普通のヤドカリのコードをコピーしたときにそれまでついてきたか? でも一応違う部分は取り除いたりしたけど……てか、今のやどかりもどきは最初の感じに戻してるんだった。

 そこらのヤドカリをまるごとコピーしたのとは違うんだよね。変なコードを取り除いたら、普通のヤドカリになって襲ってきたからね。だから前の状態に戻してる。その前の状態ってのが、色々と厄介だからね。なにかがおかしくて、こんなポリゴン丸出しの感じになってるんだし、中身だって相当おかしい。

 だからまあこいつ自身が成長しておかしくない。


(まあけど……)


 目的はヤドカリもどきの成長じゃないんたよね。てかこいつ……どうしたらいいんだろうか? ここにおいていく? なんかついてきそうな……てかこのエリアから出れるのか? そこら辺どうかわかんない。とりあえず会長が来てくれればいいが……それにあの子。風は掴んでるから、実はいつでも追い詰めることが出来る。


 それにちょっとずつだけど、なんかこっちに近づいてきてる。こっちが見えてない演技して、そして時間も数十分は経ったからな。向こうもきっと安心してるんだろう。

 実は逐一把握してるが……動くきっかけがないというか……動いて良いやら……だって絶対に泣きそうだし。こっちが悪いことをしてる感じになっちゃうからね。気が引けるってのもある。


(近づいて、最終的にあの子が何をしたいのか探るか)


 こっちに来てるって事はきっと目的があるんだと思う。だから其れを待ってみて、捕まえるのが一番自然だろう。風で動き把握出来るから、万が一も視線が合わないよう、僕は気をつけるよ。なにせちょっと視線が周囲に向くだけで、幼女はビクッてなって逃げていくからね。かなりの臆病者なんだろう。

 それで何回も時間が足されていくのは困る。だから幼女の把握は風だけに頼ることにする。良い訓練になるしね。そして更に何分か経ったとき、幼女は僕へあと一歩まで近づいてる。

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