表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1661/2697

1672 前に進む為のXの問い編 34

 何か視線を感じて僕はコードを見る目にして周囲を見回す。僕には何か探索系のスキルがあるわけじゃない。ただ目が良くて、そしてコードを見ることが出来るってだけ。


 まあコードを使って探索系のスキル的な物を作る……とか出来ると思うけど、今の僕の実力ではそこまでは無理だ。けど、コードを見れることは大きい。普通なら足跡とかで誰か……というか何かが居たとか判断しないといけないんだろうが、コードならもっと僅かな痕跡がわかる。なぜなら何かがそこを踏んだ情報とか、残ったりするからだ。


 まあそれを見つけるのも面倒だけど……視線を感じた先のコードだけに絞れば、変化は見える。


(やっぱり何かいる)


 どうやら保護色的な物に擬態出来る何か……だ。プレイヤーだろうか? そういうスキルはある。隠密系スキルとしてね。でもこの眼には関係ない。普通の視界では流石に見えないけど、このコードが見える目にすれば、コードとして見えるからね。

 

(けどここにはプレイヤーはいないっぽいし、それならモンスターしか)


 でもそれならそれで懸念がある。それはすぐに襲ってこないことだ。モンスターならそこら辺敏感に察知して、僕が倒れてるときにでも襲ってきそうじゃん。まあもしかしたらヤドカリもどきが守ってくれてた……って可能性もあるが……でも透明になれるなら、そこらへんどうにでもやれると思う。

 それに今だってそうだ……なんか……襲ってくる感じがない。でも時々ぞわってするんだよね。それはまるで一瞬だけこっちに向けてる殺気が漏れてるみたいな……こっちに悟られないように油断した瞬間を狙おうと思ってる? 

 でも僕が既に警戒してるのはわかってるはず。それなら普通のモンスターなら、近づいてきて攻撃を当てることを考えそうな物だけど、この何か……はそういう感じではない。


(何がしたいんだ? ……あっ)


 僕が色々と考えを巡らせてると、ヤドカリもどきがその透明なモンスター? に向かっていって、バブルシャワーっていう攻撃をした。


「いたいいたい!」


 そんな声が何もない……いやコードとしては見えてる空間から聞こえた。それは――


(子供の声?)


 ――そういう風に聞こえた。そしてそういう潜伏系統のスキルの仕様として、看破されたら効果が切れるって言うのがある。だから攻撃を当てられたからか、それの透明化の効果が切れてその姿があらわになった。


「はわわわわ……こ……ころさないで」


 そういうのは、頭に大きな花を咲かせてる可愛い幼女だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ