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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1671 前に進む為のXの問い編 33

 しばらく綺麗な深海の水族館を楽しんでると、綺麗な人魚が現れた。ウンディーネのプレイヤーかな? とか思ったけど、ウンディーネは体の色が青っぽいし、水の中を自由に動けるとは行っても別に足が魚介してるわけじゃない。

 そうじゃないと地上に出れないからね。まあ足が変化する性質でもあれば良いと思うけど。たしか水を上手く操れて高速に水の中で移動出来るスキルがデフォでついてたはず。

 なら今目の前に居る人魚は……まじもんか? なんか淡いピンク色の長い髪に整った顔立ち。頬はかすかに赤に染まってて、小ぶり唇は口角を上げて微笑んでくれてる。それに人魚ってさ……あれじゃん……貝殻で胸隠してるじゃん……うん、目の前にあるとやばいね。大丈夫これ? ちょっと服装見直した方が良いんじゃない?


 確かにリアル……リアル? を追求するならこれでいいと思う。リトルマーメイド的にこれでいいとは思うけど、でも……うんやっぱり人魚はめっちゃ魅力的だな。

 これは王子様も恋をしちゃうな。そんなことを考えてると、人魚さんは手を差し出してきた。ドキドギしてその手を取る。なんか取らないといけない気がしてね。


 すると人魚さんは踊るように泳ぎ出す。すると僕の体も浮き上がった。そして一緒にダンスを踊るように僕は光の方へと昇っていく。それがとても楽しくて……なんかめっちゃ気分が高揚した。沢山の魚や海の生物たちが一緒に踊ってくれていた。

 この時間がずっと続けば良いのに……そんな風にまで思ったほどだ。


「あれ?」


 耳にザザーという波の音が聞こえる。気づくと何か砂浜に僕はいた。そして側にはヤドカリもどき。お前も戻ってきてたんだ。僕は体を起こす。あれ……でよかったんだよね? なんか夢でも見てた様な気分だ。

 とりあえずメッセージで会長に「なんか海の中の水族館に行って人魚に会った」――と伝えた。するとすぐに返信は帰ってきた。


『それだけ?』


 それだけとはなんぞ? 結構衝撃だったんだけど。良い体験だったよ? まさにリアルでは体験し得ないことだったし。LROはこういう所がいいんじゃん。

 リアルでは出来ないことが、リアルでは起きえない光景を見れるから感動出来るってのがある。それなのにそれだけとは……


『めっちゃ感動してたのに』


 とか送ったら今度は「ううんそれはよかったよ。それも見せたかった物だからね』と帰ってきた。でもなんかもっとあるような感じだな。直接聞くか……それとも……


「うん?」


 なにか視線を感じる。僕は後ろを振り向く。けどなにもいない。でも何か確かに感じたぞ? もしかしたらそれが会長が微妙な反応した原因か? てか何かやらせたいのなら直接言ってほしい。

 とりあえず僕は視界をコードにしてその何かを探してみる。

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