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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1670 前に進む為のXの問い編 32

 ゆっさゆっさとなにやら気持ちいい揺れに僕は覚醒を促される。


「ん……んん……」


 僅かに瞳を開けて、そして何度かパチパチと瞼を開け閉めしてようやくはっきりと周囲を認識出来るようになってきた。


「これ……は……」


 僕は思わず口数少ない言葉をそう紡いだけど……それ以上は言葉が出てこなかった。なぜなら、言葉に出来なかったからだ。なんで? とかどうなってんだ? とか言う疑問は頭にはあるけど……けどそんなことよりも感動の方が大きい。


 僕が何を見て、どこに居るのか……それは渦によって押し流された海底だ。太陽の光も届かないような海底の筈。でも周囲は明るかった。

 それにだけど、なんと息も出来てる。半円球上のドームのような結界があるんだろう。そして僕が見てる光景だけど、それは沢山の魚のダンス。そして沢山の珊瑚達が放つ色々な色の光の演出によって出来る不思議な高揚感とでも言うのか……そんな海の演出だった。


 沢山の小魚が寄り集まって一つの大きな魚のように振る舞う様はまるで一糸乱れぬ曲芸を見てるみたいだし、特徴的なLROの海の生物たちが色々とこの中に現れては泳いでるのを見ると単純にわくわくする。本当に様々な魚たちが居るんだ。


 そして時折行き成り視界の全てを奪っていくような大物が現れたりして、そしてそいつはこっちに迫ってきたり……でもぶつかったりはしないみたい。僕がいるところの頭上ギリギリを優雅に泳いでいく。でもそれだけでも「うおおおお!」と思う。


 更にかすかにどこからか鳴るBGM的な音楽。これはあれかな? スキル効果でそれを聞かせてるのかもしれない。波の声ってスキルは、どこからともなく声を聞こえさせてたし、それならこういうことも出来るのかもしれない。


 なにせここは海の底。波がそこら中にある場所と言っても過言じゃない。


「すごいなこれ……」


 はっきり言ってこんな光景見ちゃったら、リアルの水族館では満足出来なく成っちゃう位だぞ。まあ元々水族館に行く機会なんてそうそう無いんだけど。

 だってちょっと手を伸ばせば、その指先に沢山の魚が集まってきたりする。見ても良いし、ふれあいも出来るみたい。流石にでっかい奴らは通り過ぎるだけみたいだけど……


「うん?」


 そこで僕は気づいた。大きいのはこの半円球上の結界の外に出るとすうっと消えてる。本当にこの海に居る生物ではない? まあてか、都合良く毎回ここ通るとも限らないしね。


 ふわふわ漂ってるクラゲとかも、実際の海に居たら体を刺してくる嫌な奴だけど、光って優雅に漂ってるのを見ると、良い仕事してる……と思ってしまう。


 何? 会長はここに新しい観光施設でも作ろうとしてるんだろうか? まあけどそれなら……


(もっと楽に来られてもいいと思うんだけど……)


 それが僕の一番の感想だね。気軽じゃない。案外大変だったからね。僕の足下にはヤドカリもどきが居て、何かハサミチョキチョキしながら楽しそうにしてた。

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