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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1668 前に進む為のXの問い編 30

「なんでだ?」


 一応見た目的なコードは普通のヤドカリの部分を残したんだけど……会長のくれたコードで検証してみると、やっぱりだけど、何か勝手に変わってる。もしかしたら何か根幹な部分でその奥にあるコードが普通のヤドカリの姿形を拒否してるのかもしれない。

 まあ拒否というと感情とかが見えてくるが、実際はそういう風になってる……というだけだと思うけど。


 一応会長がくれたコードで違う部分はわかってるからね。そこをもっと深掘りすれば何でこんな風になるのかわかりそうな物だと思う。とりあえず……僕は全く関係なさそうなコードをヤドカリもどきから取り出した。


 何でこんな物があるのか……それはこのコードを仕込んだのがきっと会長だからだろう。コードを取り出すと、なんか勝手に体に浸透してきた。アイテムとかになるわけではないらしい。


 そして頭に音楽が流れる。


『スキル波の声を獲得しました』


 とかいうアナウンスも流れる。これってスキルを会長は作ったって事? やばくない? 色々なスキルを作れるとしたら……ゲームが崩壊しそう。まああいつがそんなことをするとは思えないけど……それに勝手にそういうの作ると、流石に祝福でも制限があると思う。せめて自分のエリアでしか使えないとか……一応、さっき得たスキル『波の声』を表示させてその奥のコードを見る。


「やっぱり限定的なスキルみたいだな」


 多分だけど、座標のような数字が入ってるからここでしか効果を発揮しないんじゃないんだろうか? 多分そうだと思う。それに数字が減ってるところを見ると、このスキルはそのうち勝手に消える。ということでは……だ。


 僕はでっかいヤドカリが守ってた岬の先端に行ってみる。するとその先端に立つことで、何やら聞こえてきた。


『今はだめだよ。次ならいけるよ。もう少し、今だよ……ああ、次のチャンスを待とうね』


 とかだ。意図的に「今」って言う声を無視したんだけど……なるほど

、多分あの渦にもまれないタイミングを教えてくれてるんだと思う。それかあの渦にもまれても丁度良く目的の場所に流れ着けるタイミングかな? 

 なら次のタイミングで行こっかな? 一応何があるか気になるし。会長の奴が僕に何を見せたかったのか知りたい。ここにはそのために送ったはずだしね。へんな生物を誕生させるためじゃないのは確かだ。


「ん?」


 タイミングを待ってると、どうやらヤドカリもどきが追いついてきたらしい。そしてなにかやら体を揺らしてアピールしてくる。さっきと違って攻撃はしてこないな。ちゃんと元? に戻ってるみたい。


「つれてってほしいのか?」


 僕がそんな風に言うと、やどかりもどきは縦に体全体を揺らした。しょうがない、一緒に飛び込めばいけるかな? 

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