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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1663 前に進む為のXの問い編 25

「お手上げ」


 流石にこの時間だけでコードを全部比較するなんて無理だって事に気づいた。いやいや、こういう雑魚モンスターでもやっぱりだけどコード的には大量にある。コピーだけなら、中身なんて確認せずにどんどん出来るわけだけど、見比べるとなると……ね。


 めっちゃ目が疲れる。しかもなんか頭も痛くなってきたし。頭も目も使ってるからかなり疲労感がやばい。


「でも案外こいつ強いな」


 コピーしたはずだから強さ的にはそんな変わらないと思ってたけど、やっぱりベースが違うのが影響してるのか、僕が作ったヤドカリもどきは既に二体目のヤドカリを倒してた。


「よしよしよくやったな」


 僕は目をこすりながらヤドカリもどきをなでてやる。すると宿を揺らして何か喜び? を表現してるみたいだ。案外可愛いかもしれないぞこいつ。


 実際の所、倒してしまうと効率的に悪いんだけどね。コードの確認の。でも……実際ずっとコードを目で追ってるのはとても疲れる。こいつがヤドカリを倒して、それを合図に休憩するのが良いのかもしれない。


 ピロリン


 ――そんな音が頭で鳴る。インベントリに通知が届いたみたいだ。誰だろうか? あんまり候補は居ないけど……


「ひま……会長か」


 なんか『良いことあった?』的なメッセージだった。絶対にあいつ何か狙いがあったよな? けど僕はその狙いと外れてることをやってると思う。ごめんだけどね。本当ならきっと海の中に何かあるんだと思う。けど海の中ってなかなか未知だからね。特定の種じゃないと海の中って不利でしかない。


 風を操れても海の中じゃ意味ないからね。水も一応つかめるけど……それは一部であって海みたいな膨大すぎる水では為す術がない。

 だからこそ大抵の種族のためにあのやどかりが居たと思うんだけど……きっと何かの仕掛けがあって、あの巨大やどかりを倒すと海の中への道が開けたり? したんじゃないかなって思ってる。

 でも残念、僕はその巨大やどかりをぶっ壊したからね。多分会長はもうそろそろその何か? を体験したか、手に入れたかしたかと思ってメッセージを送って来たんだと思う。


(うーんどうしよう)


 なんて返信しよう。とりあえず……僕はLROの機能でパシャッとシャッターを切る。指でフレームを作るじゃん、左右の人差し指と親指を使ってさ。それをやるとカメラ機能が立ち上がるのだ。まあこれはデフォルトのジェスチャー機能だね。


 それでシャッター切ってやどかりもどきの写真をメッセージに添付して送ってやった。


『こうなった』


 とだけ添えてね。

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