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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1656 前に進む為のXの問い編 18

「よし」


 僕はそう言って立ち上がった。そして向かう。どこへって? もちろん崖の前に立ち塞がってるヤドカリの所へだ。ヤドカリから五メートルくらいではまだ動き出さないらしい。実際はさっさと先制攻撃してやろうか? とか考えた。でもどうやら、あのヤドカリの防御力は相当だ。てか、システム的に見ると、あの宿状態ではどうやら所謂絶対防御――という奴だ。ダメージを通らない仕様になってる。わかる? 仕様だよ? 特殊なスキルでそうなってる……とかじゃない。

 システムでそうなってる。つまりは先制攻撃しても絶対に意味は無いって事だ。けど……


(あのシステムを破られたら、ちょっとは成長したって言えるよな)


 というわけで僕は最初の一撃で決めるつもりだ。それはシステムによる絶対防御を僕の祝福によって打ち破り、倒すことを意味してる。出来るか出来ないかでいえば、出来るはず。問題はどうやって実現するか……なんだが……


 「一撃で決めるって事は事前の接触はなしだよな……」


 僕の場合は接触によって組み替えたコードをたたき込んだりしてる。まあようは正常なコードに自分の作ったウイルスを送り込んでるみたいなイメージだ。

 接触した方がより具体的に相手のコードがわかるってのもある。勿論僕の目は規格外だから良くは見えてる。でもよく言ってるように、この目はある意味で見えすぎてもいる。


 ようはごちゃごちゃしてるんだよね。でも接触すると多分だけどそれが一つの対象に絞られる感じがある。ようはその対象を選択してるみたいな感じだ。視界だけでそれをなしえれば良いんだけど……なまじ優秀すぎる僕の目だからこそ、それが出来ないというか……僕に全てのコードを処理出来るだけの頭の容量があれば、そんな煩わしい一手間をやらずとも良かったんだろうけどさ……流石にそんなの無理だからね。

 僕は自分でもわかってるから! そんなに頭良くないって!! 平均ではあるけどさ……凡人では規格外のことは出来ないんだよ。もしもこの目を日鞠が持ってたら、多分もっと違っただろう。それこそ見える全てを理解して組み替えて……とか出来たと思う。まあそうなるときっと誰もあいつには勝てることなくなりそうだけど……


「とりあえずやってみるか……」


 僕はフラングランを取り出して中腰になる。そして選んだのは雷の札だ。それをインベントリからだして大量に使って雷をまとう。雷帝武装だ。丁度直線だし、威力を重視するならこっちなんだよね。一応事前にみてるから、ある程度効果的なコードを雷帝武装の攻撃に仕込むことが出来るはずだ。

 更に一撃を加えたらきっと僕は繋がれる。それから更にコードを改良して流し込めば、奴を守る絶対防御のシステム破壊までいける! 筈? 多分出来る。僕はそう考えて動き出した。

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