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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1650 前に進む為のXの問い編 12

「何の騒ぎだあああああ!!」


 そう叫ぶと同時に、やってきたのは黒い制服に身を包んだ奴ら。まあこのレスティアを納めてるテア・レス・テレスのメンバーだ。そいつらが来ると同時に、なにやらステータス画面に文字が出てきた。


『チーム権限により、このエリアでのスキルの使用を禁止します』


 その瞬間、ある程度の騒々しさが収まった。魔法とか、スキルによる技とかが出せなくなったからだ。勿論僕の風帝武装とかもか解除された。


 まあこの地はテア・レス・テレスのエリアだ。LROに組み込まれたとしても、ただやってきたプレイヤーよりも権限を持ってるのはおかしくない。今まではそんな問題も起きてなかったから、ここまでやる必要はなかったんだろうけど……流石にレスティア全体を巻き込むほどの乱闘騒ぎになったら、こういうことをやるほかないということだろう。


 まだ戦ってる奴らは主に肉体頼りで気づいてない奴らだ。いや、一応全てのスキルが使用できなくなってるから、体とか重くなってると思うけど……それでも気づかないほどに目の前の敵……に夢中なんだろう。

 別に敵でもないけど……彼らの敵は僕だったはずだ。けど、もうそこら辺の奴らを殴って斬って楽しんでる奴らが一定数いたね。


「全員、その場を動くな!! こんな騒ぎを起こした罰を与える!!」

「やべっ! 逃げろ!!」


 テア・レス・テレスの誰かわかんない人がそんな宣言をしたら、戦ってた奴が大声で「逃げろ! 逃げろ!」と叫びだし、我先にと皆動き出す。


 罰とか言われると……ね。そんなの受けたくないじゃん。テア・レス・テレスがどんな罰を与えられるのかわからないが、最悪今まで集めたヴァレル・ワンのパーツを没収とかなったら困る奴らが沢山いるんだろう。

 だから皆逃げ出した。これだけの人数がいるんだ。全てを捕まえることなんてテア・レス・テレスには不可能。だから真っ先に逃げ出して、逃げ切れると皆思ってるんだ。


 けど忘れてるね皆。今、僕たちはスキルが使えないのだ。それにレスティアの周囲を囲うような障壁とか、なにかの設定でレスティア自体からでれなくする……みたいなことがテア・レス・テレスには出来るのかもしれない。そうなると逃げ切るなんてのは不可能。まあ最悪、ログアウトだろうけど。


 そう考えてすでにログアウトをしてる奴らも何人かいるみたいだ。


(さて、僕はどうするか……)


 逃げることは確定してる。入ったばっかりだし、ログアウトもね……って感じだし。でも外にはきっと出れないと思うんだよね。と、なると……


「城に向かうか」


 テア・レス・テレスの奴らもきっと盲点な筈だ。自分たちの城に向かう奴がいるなんて普通は思わない。だってテア・レス・テレスの本拠地だもん。悪いことしたら、そういう所からは逃げたくなるだろう。けどね……僕は悪いことしてないし!!

 これは僕のせいじゃないから後ろめたさなんてない! なので堂々と城に行ける! というわけで、花の城を僕は目指した。

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