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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1648 前に進む為のXの問い編 10

 僕は本体を認識したから、速攻でフラングランを抜いて反撃した。既に攻撃態勢に入ってた刺客よりも行き成り襲われて武器を抜き去ったのに、僕の剣の方が先に刺客の体をとらえる。

 いやーやっぱりスピードって大事だよね。先手を取られても取り返すことが出来るのは大きい。まあ時には先手なんてくれてやっても良いって考えの奴っているけどね。

 どれだけ細かいダメージを受けても、それ以上の一撃を加えればいいじゃないか――とかいう頭おかしい奴ね。ある意味そういう奴の方が厄介だったりする。

 だって普通は攻撃って当たったら怯むじゃん。でもそいつら攻撃当たるの待ってるからね。そしてダメージを受けつつ攻撃をしてくる。攻撃は最大の防御だけど、攻撃が当たった瞬間はどうしてもほっとして一瞬気が緩む瞬間でもある。

 だからそういう隙を突いてくる奴らもいたりするって事だ。僕のように基本素早さ重視だと、そういう肉を切らせて骨を断つ戦法の奴の攻撃って一回当たったとやばいからね。

 良くて瀕死、悪ければ一発でおだぶつ……なんてこともある。まあけどこいつはそんな奴じゃないよね。

 刺客だし……どう考えてもヒットアンドアウェイタイプ。どっちかというと僕に近い。だからこそ一撃がいたい。それは嫌というほどわかる。だから引くはず……


(ん?)


 見えにくいが、一応ステータスはなんとなくわかる。減ったかどうか位はわかる。でも……


(減ってない?)


 確実に一撃を加えたし、その感触もあった。分身なら切った瞬間に消えるはず……それにこれは本体だ。間違いない。コードで確認してるし。


(一体消えてる?)


 チラリと周囲を確認したら、分身が一体消えてる。つまり……


(分身に肩代わりさせたのか?)


 そんなことが……とか思うけど、もう一度切ってみればわかることだと思って再び、今度は刺客の攻撃をすれ違いざまにかわしつつ切りつけた。確かな感触にダメージエフェクトが飛ぶ。見逃すはずかない。けど……HPに変化はない。

 そしてやっぱりだけど、分身が一体消えてた。


(昨日と仕様違くない?)


 僕は真っ先にそう思った。だって昨日は分身もそんな簡単に消えなかったよね? いやそっか……


(本体へのダメージの肩代わりはダメージ量が増加するとか?)


 確かに分身に直接ダメージを与えても……というか分身にダメージって概念があるのかわかんないし、それよりも本体のダメージを移すって方がよりダメージ的に明確なのはなんとなくしっくりくる。

 だからこそ本体へのダメージを肩代わりした分身は一回で消えてるのかもしれない。

 ――ということはだ。


(昨日の僕の判断って一番正しかったんじゃん)


 分身含めて全部を一瞬で切り刻むって奴ね。面倒だったから一気に斬れば良いや――の精神でやった雑な作戦だったんだよねアレ。僕にはそれだけのスピードもあったしさ……一番僕的には出来そうだからやったんだけど……どうやら一番の良い回答を出してたみたい。


 それならもう一度一気に……とか思ってるとなんか飛んできた。


「うらあ! 俺たちも加勢するぜ!!」

「おう! 俺たちだってやってやる!!」

「私たちもね!!」


 おかしい……僕への恨みがなんか全員おかしい。なんで次から次へとプレイヤーが参戦してくるんだよ!!

 


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