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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1647 前に進む為のXの問い編 9

「うげっ」

「待ってた」


 これが美少女とかだったらどれだけ嬉しいか。でも残念……刺客なんだよね。昨日落ちる前に倒した刺客……それが僕がLROにきた瞬間になぜか目の前に……しかも思い人を待ってたみたいなシチュエーションとなって現れた。

 まあ格好が昨日のままだからね。ここから恋が始まる――なんて雰囲気全くないけどね。昨日は夜だったから溶け込んでたけど……今日はまだ夜も浅い時間だ。どんどんと日も延び始めてるし、学校終わったばかりだったからまだ夜と言うには浅いかもしれない時間。夕方だね。

 うん……めっちゃ悪目立ちしてるぞ。刺客の格好って暗い場所だからしっくりくるわけで、まだ日があると逆に目立つよね。


「やる気……か?」


 僕は来て早々警戒する。この人……マジで僕が入るのをずっと待ってたわけじゃないよね? レスティアならまずは出るのは噴水がある大広場か、エリアからならでっかい扉が街の端っこにあるから、海側のそこから出るようになってる。この時点で二択くらいあるが……昨日見た複数人にこいつが別れられるのなら、こいつは分身? 本体か? 

 僕はじっと見る。けど、やっぱりこのかぶってるローブの効果なのか、ステータスがざらついてみえるんだよね。


「やる……よ」



 その瞬間、そいが三人に分かれた。やっぱり何かのスキル。分身系のスキルは何個か知ってるけど……実態に限りなく近い分身を作るってのは珍しい気がする。

 そもそもが分身は自分の今の姿を写してる感じであって、物に干渉は出来ない……みたいな感じだったと思う。でも……この刺客の分身はちゃんと武器は実態なんだよね。


 普通の分身なら切られた! と思っても武器も写しただけで実態ではないからダメージはない。けどその切られたって思い込みを利用してその隙とかを突くものだと思う。それが普通の分身を使った戦法だ。けどこいつの場合は違う。切られた――いや切られてない――分身か! ではなくて、普通に切られるんだもんね。今の分かれた一瞬……分身のためにインベントリから武器を取り出したようなアクションはなかった。ジェスチャーコードを使ってるのかもしれないが、でも分身が現れたときには既に武器は握ってたように見えた。


 つまりは武器は実態……でも体は分身を作り出すスキルって事か? なにそれ? 悪用したら武器だけめっちゃ増やせないかそれ? 大丈夫なのだろうか? まあ流石にスキルを切ったら武器も消えそうだけど。


 僕のこの目でも分身と本体を見極めるのは難しい。でも……


(あれか――って、一番真っ先に本体が来るか普通?)


 分身を出して本人が真っ先にぶつかりに来るって……確かに虚を突いてるよ。でもそれって分身を出す意味が……僕の目は確かに高性能だ。けどそれでも見破れないのはある。でもそんな時は世界の見え方を変えれば良い。そう僕にはコードを見る力があるからだ。


 それを使えば本体と分身のコードの違いを見れる。僕の方が反則くさいかもしれないな。

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