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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1645 前に進む為のXの問い編 7

 襲い来る六人の刺客。僕は集中してその行動をよく見る。連携がとれた動きに、奴らは下手に攻撃を当ててもひるまないことはもうわかってる。

 こっちだってダメージを受けて、さらには毒の影響で多少はスピードも落ちてしまってる。さらにHPだって毒の影響で徐々に落ちてる。僕は装備でHPを増強する装備とかしてないから、そこまで数値は高くない。スキルの伸びに対応して、副次的にHPを増やしてくれるそんなスキルもあるとか聞くけど、僕が伸ばしてるスキルってどれもそれだけで特殊なせいで、そういう一般的な副次効果ってないんだよね。

 いや副次効果って明言されてないから、特殊すぎる僕のスキル達の副次効果ってわかってない……ってのが大きい。そこら辺がわかってるスキルって、沢山の人たちが取得できるから、そういう検証が進んでるってだけだからな。


 だからもしかしたら僕の持ってるスキル達にもHPを増強してくれるのとかある――


(いや、ないな)


 ――だってちらっと見ても僕のHPって初期から変わってない。一応装備は更新してるから、それで防御力は変わってるから、実質的にはHPが増えてる……ともいえるが、こういう毒ではそこらへん影響受けないからね。


 直接体にダメージ受けてるからな。まあけど、それでも――


「ふっ!」


 僕はその場から消える。足に風を集めて一気に噴出。ゼロからあり得ないくらいの加速をして、容赦なく刺客の一人にフラングランを突き刺した。


 胸に風穴が開いたそいつを投げ捨てて、僕はさらに止まらずにもっと動く。僕の姿を追えてるのか、そのわずかな時間に視線を動かして確認する。大丈夫、対応できてない。胸を貫かれた奴も、行き成りすぎて毒の小刀を落としてる。僕はついでだからその厄介さを奴らに身をもってわからせてやることにした。


 何をしたかって? 小刀が落ちてる方に一回素振りをして、風を発生。それを増幅させて僕は小刀を刺客の方へと飛ばした。


(お、ラッキー)


 当たったら良いな――的な牽制のつもりだったんだけど、なんと当たってくれた。でも、まあちょっと当たっただけではダメージなんてないような物か。しかも……


(自分の武器だもんな。対策位してるか)


 なかなかに強力な毒だと思うけど……、毒対策をしてるであろう刺客には毒ダメージは入ってない。当たり前ではあるな。自分の得意なことで死ぬことほど、間抜けな事ってないもんね。


 カチっ――とそんな折足下で音がした。視線を向けると、なんか小さな小石……ではなくて、カプセル? みたいなのがあった。そしてその瞬間、紫色の気体が噴出する。


「毒か!」


 でも気体なら簡単に吹き飛ばすことが出来るから、慌てる必要は……


「つっ!」


 風切り音を反射的に避けると毒の小刀が飛んできた。どうやら一時的にも僕の視界を塞ぐ意味もあったみたい。さらに避けた時に再び毒の罠を踏んだのか、また周囲に毒の気体がまき散らされる。


 さらに聞こえる足音。さてどうするか……

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