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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1641 前に進む為のXの問い編 3

「に、してもスゲーよなお前のヴァレル・ワン」

「いやいや、こいつのヴァレル・ワンが凄いわけじゃないだろ? こいつの反応速度がおかしいだけだ」

「ははっちげーねえ」

「…………そろそろ、僕はいく」

「おいおい、一緒に飲んでいけよ」

「まだ未成年だから」

「堅い奴だな。そいつだって未成年だぜ」

「ここならなんらもんらいないよー! らって体に影響ないひー」


 めっちゃ頭に影響出てそうだけど!? アウトローな店で僕たちは今日の戦績を肴に祝宴を開いてる。まあ僕は来たくなかったけど、でも付き合いって大事じゃん? てかこの人たち、いつもこの中に居るが一体どんな仕事をしてるのか……リアルは一体……とか思うけど、一応LROではリアルのことを聞くのはNG行為である。

 だから聞かないけど……色々と気になることはある。てかこの店もそうだけどね。だってレスティアにこんな店があるっておかしい。だってレスティアはテア・レス・テレスのエリアだよ? 確かに売りに出してる……というか貸し出してる土地はあるが、日鞠ならちゃんと管理させてそうだけど……その目をかいくぐってるのか、それとも何か賄賂的な物を担当者に握らせてるのか……


 それとも日鞠が容認してるのか……後で聞いてみよう。必要悪って感じで実はここの運営自体がテア・レス・テレスってことが実はあり得そうな気がする。


 そのくらいは日鞠はする。信者たちは日鞠こと会長を清廉潔白だと信じてるが、この世の中から悪と呼ばれる一面を完全になくすなんてことはできないってあいつはわかってる。ようは悪をどう管理するか……とかを考える奴だしな。


 それで言えば、こういう悪が集まるところを自分たちで作るというのはある意味で管理する側からしたら都合が良いんではないだろうか? 僕たちだけじゃない。


 ここは裏家業的なことをしてる奴らの情報交換の場にもなってる。そしてここに来る奴は大体悪いことをやってる奴らだからね。そのつながりバレバレですよ。いや、ここがもしテア・レス・テレスがやってたらだけどね。


 そこら辺本当にうまくやり過ごしためっちゃやり手の裏家業の人がやってるかもしれない。

 バー的な所には老齢の男性がグラスを磨いてる。片目を眼帯で隠してる渋いじいさんだ。その瞳の鋭さからただ者ではないような気配を漂わせてる。

 実際、ここで暴れるのは御法度だ。あのマスターにぶっ潰されるらしい。


「はあ、僕は明日も学校なんで、長くは居ませんよ」

「はは、真面目だな相変わらず」

「いやー学生ってまぶしいぜ」

「けっ学生なんてやめよ。やめよ! こっちの方がひゃのしいよ!」


 酔っ払いが絡んできてうざい。この人いつもはクールなんだけど、なんかちょっとでもアルコール的な物をとるとこうなるんだよね。僕はこの中にいると、将来飲み会とかいきたくないな……って思うよ。

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