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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1637 校内三分の計編 247

「さあ、どうでしょう」


 そう言ってクリスの奴は僕の質問をはぐらかす。紙パックのジュースをズゴゴゴゴと女の子なら気にしそうな感じの音で最後まで飲みきってる。そしてプハッて言って空になったら紙パックをゴミ箱へと投げ入れる。綺麗に入ってく紙パック。

 外見からは何でも適当にこなしそうに見えるクリスの奴だけど、実は案外完璧主義だよね。まあ某国の諜報員だからね。適当に事を進める……なんて事はないんだろう。そんなことをしたら、今この瞬間、ここに生きてはいないのかもしれないし。

 まあ僕の某国の諜報員というか、スパイの印象って映画とか漫画のイメージしかないから本当に正しいのかは知らないけど。せっかく本物がいるんだから聞いてみるのも良いかもしれない。


(でも、案外楽しそうにしてるこいつを見てると、そういう本職を思い出すようなことを言うのって悪いのかなって思っちゃうんだよね)


 別にクリスに気を遣う必要なんて全く持ってないと思う。まあそれが完全に赤の他人なら僕だってこんな考えはしないだろう。けど、まんまと知り合い……いや、友達とかって認識しちゃってるからね。それこそがこいつの策みたいな気がしないでもないけど……でも普通に学校に通って授業を受けて、同じような時を過ごすとどうしても……ね。

 そう思っちゃうのは仕方ないと思う。


「お前が僕との関係を広めたときから、実は日鞠と手を組んでたんだろう? でないといきなり支持率下がるようなことしないだろ。それに別に男を作るなら僕じゃなくても良かったしな本来は。

 お前の周りには男なんていっぱいなんだし」


 答えをくれないクリスだが、僕は構わずいってくよ。


「そうデスか? 私は一人の男性としてスオウの事本気で狙ってたのかもデスよ?」

「そういう時点で違うじゃん。軽いし。てか、そう思わないとおかしいし」

「そういう風に誘導されてるのかもデスよ?」

「うぐ……それは……」


 まあ実際、そういう考察が出来ないように徹底的にそう言う横のつながりを見せないでやることも、確かにクリスと日鞠なら出来たと思う。

 実際さ、この可能性に気づくのって僕だけじゃないと思う。いきなりクリスのスキャンダルが出てきて、クリスが失脚したのっておかしいし。確かにこいつは軽い奴だが、誠実ではないって印象はそれまでなかったしな。

 自分はこういう女って感じで押し通してたが、グリスを知ってる……と思ってる奴からしたら、「おかしい」と今も思ってるかもしれない。


「それに私は最初から会長になんてなる気はなかったんですし、あのタイミングで降りるのがベストだっただけデス」

「でも本当は最初はガチンコで摂理を勝たせる気だったんじゃないか?」

「どうして、そう思うデスか?」

「いや、お前って日鞠嫌いじゃん?」

「――つっ」


 なんかめっちゃ驚かれた。いや、違うか。嫌いではないかもしれない。苦手なのかも。

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