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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1621 校内三分の計編 231

「もう止まることはないよ。それに別に生徒会長じゃなくなってもかかわってはいくだろうし」

「それって、私が生徒会長に……もしも……なったらかかわることになるのかな?」

「それは……摂理ちゃん次第だと思うな」


 摂理次第……要はそこまでやる覚悟があるのか……的な? 別にこの計画に普通の、一生徒会長ならかかわる必要性もないって事なのかもしれない。


 それはそうだろう。だって普通の生徒会長は学校運営とか……いやこれはもっと大きいか……この国の教育システムにメスなんていれないからね。

 てかそんなの教師側だってやれないだろう。生徒会長になったからってそれをやろうなんて普通は思わない。せいぜい自分たちが通う学校にどう自分の爪痕を残すか……くらいじゃないか? めっちゃやる気がある生徒会長が誕生しても、せいぜいがそのくらいだろう。


 そして生徒会長が出来ることなんてなんだろう。制服をちょっと変えるとか? 校則を緩めるとか? たぶんその位だろう。ラノベや漫画では、生徒会が部活動の予算を決めたりしてるけど……たぶん普通は学生に予算を預けたりしないしな……まあ実はこの学校の生徒会はやってるが……


「摂理ちゃんは、なんで生徒会長になりたいの?」


 本質的な所を日鞠は突いてくる。たぶんだけど、日鞠は摂理が立候補した目的とか知ってるんじゃないか? それなのに、ここでその質問をぶつけて来るって……いや日鞠らしいといえばらしい。効果的な駒を最も効果的な場面で使う……それでも日鞠には優しさしかないからな。


 だって本当にただ潰すだけなら日鞠なら簡単だろう。めっちゃ優秀な奴なんて、僕たちのような凡人なんて虫けらみたいに見えてたっておかしくないはずだし。


 でも日鞠は違う。日鞠は誰も見捨てたりしない奴だ。そしてそれでも、沢山の物を救いあげてきたから……だから日鞠は別格で、太陽のようだ――とか比喩されたりもする。

 日鞠は別にクリスの提案したことを拒否なんてのも実はしてないし、日鞠の口から『それは認めない」とか『ダメ』なんてのはいってない。だからこその質問なのかもしれない。


 日鞠は問うてるのかも……摂理の覚悟とか言う奴を。もしもこの学校の一生徒会長になるだけで、日鞠のやってることにはかかわらないような、そんな生徒会長になるとしても、それでも生徒会長には変わりないから。


 ただの対抗意識なんかよりも、もっとちゃんとした意志があった方がいいとか……さ。いや実際は高尚な志なんてのを日鞠は求めてるわけじゃない、やっぱりただ摂理の意志の問題なんだろう。


 

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