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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1619 校内三分の計編 229

「日鞠ちゃんは……そんな事が本当に出来るって思ってるの?」


 摂理の奴が日鞠の言葉を聞いて、懐疑的にそう聞く。摂理もきっとチラチラとコメント欄の反応を見て、この状況がまずいと思ったんだろう。なんとか堂々とすることで、摂理の支持層が活気づいたが、自分が日鞠のいうことについていけてない姿を見せると、途端に支持層事態の勢いがそがれるのが、コメント欄を見てればわかるからだ。

 

 だから今は必死になってその表情を作ってる。余裕を持った笑みというか、あまり口を開けてぽかんとしたような表情はしないようにしてるみたい。

 きっと鈴鹿のアドバイスなのだろう。さっきまでチンプンカンプンみたいな表情してたけど、今はなんとか余裕があるような表情を作ってるからね。

 それでも口の箸とかピクピクしてるけど……でも摂理ほどの美少女になるとどんな表情だってさまになるからな。なんとか摂理信者達も持ち直した摂理を応援しようと必死に「やっぱり生徒会長は日鞠」って空気を作らないように声をあげてる。


 日鞠は今までの実績からどんなスケールの物でも日鞠なら……と思わせるだけの説得力を持ってしまってる。けど摂理には当然それが無いから、あまりにもスケール感が大きい事を言われると、摂理はどうしようもなくなる。


 もしも摂理がトップで日鞠をその下につけて日鞠の負担を減らすのがきっと双方にとっていい……そんな空気をクリスが作ってたが、日鞠の奴はやっぱりというかなんというか、自分が見据えるものの大きさ的に、ついてきてくれるの? ――と言ってるような気がする。


 この生放送を見てる生徒たちは、これを観て、聞いてたら、日鞠が生徒会長という立場を譲る気はないんだろうと……と思うかもしれない。


 実際日鞠信派の方はやっぱり今まで通り、日鞠に矢面に立ってバリバリしてもらいたい……って事のメリットを供述してるしね。これだけスケール感がでかい話をされたら、下手に代替わりをしてごたごたしたことをやるべきでないって……そういってる。


 彼等の主張的には『会長が会長のままでいたほうが、スピード感があることが出来るし、制約なんてない筈だ』――という事だ。まあ本当の社会的な組織的にはそれはなんとなくわかる。

 けど生徒会ってそういう社会的な組織じゃない。寧ろ今は一学校の一組織というか、もっと単純な団体? 的なもの程度だと思う。


 そんな組織にこれだけのことを期待するってのがそもそもが異常なんだけど……


『姫だって言われたことはちゃんとできるお方だ!』

『そうだ、姫は頑張り屋さんなんだぞ!』


 そんな摂理信者達の声はうん……なんか結構ほほえましい反論である意味で高校生らしいんじゃないかなって思った。だって日鞠の方はレベルが高校生の範疇超えてるんだもん。

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