表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1606/2698

1617 校内三分の計編 227

「公約の中に込めたもの……沢山あるよ」


 別に摂理の質問にも日鞠が慌てることはない。まあ日鞠だしな。適当に考えたものではないだろうし、それにこいつの場合はいつだって先を見てる。

 それこそ僕たちでは見えないような先だ。どこまでを見据えてるのか……凡人の僕たちでは日鞠の考えは理解できないことが多いんだよね。

 まあけどこいつは伝えるときには僕たちのような凡人にだって伝わるようにいえるやつだけど。


「まずは今年はもっといろいろとイベントをやっていきたいよね。それに構築してるシステムを全国の学校に広めてデータをもっと取りたい。そして日本の教育システムがもっと効率的に、ううん効率だけじゃなく変革できると思うし。

 さらにいろんな学校とつながれることで、地域的な格差とかも少なくできるかも。それにそれだけじゃなく、不登校な子とか学校に家庭の事情で来れない子とかもきっと救済できるって思うな。


 日の出ジャーナルにはそのシステム統括管理できるような体制になってほしいし、この学校的な展望ではもっと規模を大きくしていきたいね」

「規模って? 学校を大きくするの? 建てたり?」


 摂理の言葉に日鞠は首を横に振る。まあ流石に日鞠でも校舎を新たに建てるなんて個人でどうにかできる案件じゃないよな。そもそもここは郊外とはいえ都会に近い土地だし、周囲には余ってる土地はない。

 そうなると上に上げるしがないけど、でもそれをやるには今ある建物を取り壊して新しい校舎を建てるって事になる。そうなると今いる僕たちは何処で勉強するんだって思う。

 いや、ある意味今の時代ならオンラインでどうにかできる気もするけど……そもそもがLROというフルダイブ型のVR機器があるんだ。それをもっと広範囲に使えれば、VR空間に学校を作るなんてことできそう。


(でも全員が持ってるわけじゃないしな……)


 一応リーフィア自体は出荷は再開されてるが、まだ数は絞られてるし、毎回大人気ですぐに完売してるみたいだ。手に入れるのは相当難しい。


 一応もう安全って事で販売はしてるけど……実をいうと新型でも日鞠の例があるからな。あれが発覚したら再び出荷停止免れないからね。

 当分は多分大々的に出荷を増やすって事はできないだろう。この学校の生徒だけにリーフィアを大量供給するとか? 日鞠ならそのくらいの交渉をしそうで怖いが……

 機能を絞って教育分野だけに特化したリーフィアとかを実は作ってるとか? どうなんだろう。


「流石に校舎を増築なんてしないよ。うーんなんていうか、これからの時代はもっと学校は大きなくくりになっていくって感じかな?」

「ちょっとよくわかんない」


 きっとそれは摂理以外のみんなも同じ気持ちだと思う。僕たちのような者にもわかりやすくできる――そういったんだけど、いや日鞠はこれからちゃんと説明してくれるだろう。 

 たぶんこうやって期待をあおってるんだと思う。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ