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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1615 校内三分の計編 225

「皆、こんなに日鞠ちゃんを心配して、私を大変な目にあわせたいんだ……」


 なんかぼそっとそんな摂理の声が鍛えた。え? 嫌なのか? まあ確かに摂理って面倒な事嫌いそうだけど…… 


「えーと日鞠ちゃん。生徒会長って大変?」

 

 そこ今聞く!? って事を摂理が聞いてきた。てか大変だからこそ、日鞠だけを前面に出すのはどうだろうか? 代わりのトップを作ってそれを人身御供に少しでも日鞠の負担を減らそうってのが今の今流れだけど……わかってるか? だからこそ今はそのトップにと、お前の信者共が頑張ってアピールしてるわけで……


「大変だよ。だって生徒会長は、皆の代表だもん。生徒会長がなめられたら、学校がなめられたってことだよ。生徒会長がだらしなかったら、学校全体がそうみられる。そういう存在」

「テストの成績とか関係あるかな?」

「良いことに越したことはないとないと思うけど」

「あう……」


 まあ日鞠は全国でトップだが、摂理は下から数えたほうが早い方の順位だからな。でもそれは仕方ないだろう。だって摂理はずっと病院で眠ってたんだ。教育なんて小学校くらいから受けてない訳で、長く入院生活を送ってたというのは、みんな知ってる。だからそれを責める奴はいないと思う。


「でも大丈夫だよ摂理ぢゃん。それだけじゃないからね。皆が求めてるのは、今は覚悟? とかかな」

「覚悟?」

「摂理ちゃんはなんで生徒会長になりたいのかな? この公約は摂理ちゃんの本心なのかな?」


 そういって日鞠の奴が一枚の紙を取り出した。それはそれぞれの公約をA4用紙にプリントしたものだ。摂理の奴の公約は『将来の可能性を更に広げる学校へ! プログラムの他にCG制作の授業の取り入れて、更に業界大手の方々を招いての授業を取り入れ、学生時代からのコネクションの展開を目指します』――だ。そういえばそんなんだったな。


 いっぱい学校中に貼ってあったけど、きっとみんな摂理の姿ばかりに目が行って、公約なんて見てないと思う。


「でもこれじゃあ、摂理ちゃんの気持ちは見えないよね?」

「それは……でも公約ってそういうものでしょ?」


 日鞠の奴は摂理の出してる公約がとても模範的というか、機械的というか? そういうのだといいたいのかもしれない。けど摂理のいう通り、公約とはそういうものの気もするけど……まあこれはどっちが正しいかじゃないよね。

 そもそもが公約って守られるのか? 日鞠ならやると思う。けどそこらの政治家って公約ってただの目標じゃん? できなくても『ごめんねてへぺろ』じゃん。


 だからできそうになくても魅力的な公約を掲げて選挙でアピールするって糞汚い事を大人はやってる。それに比べれば、まあまだ摂理の公約は実現できるかなって思う所はある。

 それにそれを日鞠が支援したら、たぶんできるだろう。うん、思い浮かべると、摂理がトップで日鞠が補佐はバランス的にいいような気がしてきたぞ。

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