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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1590 校内三分の計編 200

「さあ! 始まりました! 第四十代生徒会長を決める戦いもいよいよ大詰めに入りました! 今日は週末明けの投票に向けて、最後の舌戦を立候補者達に繰り広げてもらおうと、集まってもらいました!!」


 司会進行役の日の出ジャーナルの奴がそんな挨拶をして生放送が始まった。うう……なんか緊張してきたぞ。いや、僕が喋ることなんてないはず……だから緊張なんてしなくていい。そう思って、ちらっと他の奴らを見ると、めっちゃ緊張してる組を発見した。摂理と鈴鹿である。まああの二人はどう考えてもこんなの慣れてるわけないよな。

 二人とも同で態勢で固まってる。ちょっと前傾姿勢で、両手を膝小僧の近くにおいて、小刻みに震えてる。


「ではでは皆さんわかってると思いますが、改めて立候補者の方たちからの挨拶を賜りましょうか? まずは現代の第三十九代生徒会長を務められてるこの方から参りましょう!」


 そういってカメラが日鞠の正面のカメラに切り替わったのがわかる。なんかカメラの上についてる赤いランプが光ったからだ。まあ一応カメラに映らない位置にちゃんと大きなモニターが用意されてて、更には僕たちの机には小さなモバイルモニターもあった。

 そっちでは生放送中に書き込まれたコメントか見れるようになってる。これで皆の反応をみれるんだ。反応を見てきっと自分の言ってる事の情勢をはかれるんだと思う。反応が悪かったら、別の話題にするとか、もっとわかりやすくするとかね。


「皆さんこんにちは。私は第三十九代生徒会長を務めさせていただいています『 立花 日鞠』です。私は去年から生徒会長を務めさせていただいてるので、方針的には今の延長線上の事をやっていきます。

 それを務めるためにも、皆さんよろしくお願いします」


 そういって日鞠の奴が無難に挨拶を終えた。まあこの程度で緊張する奴ではないよな。なんかいつ間にかすごい賞をとって、どっかで大きなスピーチをしてたとかするやつである。顔も見えないような相手にスピーチするくらい、日鞠にとってはなんてことはない。


「ありがとうございました。では次はクリスさんお願いします」

「へい! 了解デース! ではでは行きます! 勇気! 元気! セクシー! が取り柄のクリスでーす! 私は既に目はないってわかってるデス! けど今日は楽しみます!!」


 気楽。こいつは本当にお気楽だ。なにせ本当に自分で言った通り、既にクリスに目はない。応援団とか解散してるし……いや、待てよ。

 なんかモバイルモニターに表示されてるコメントには、「諦めないで!」やら「俺はクリスちゃん一筋です!」なるコメントが。まあそれは教信者だからいいとしてだ。クリスの容姿ならそんな危ない奴が一人や二人いてもおかしくはない。問題は……


『スオウの奴が会長と付き合いだしってことは、クリスちゃんは完全フリーってことだよね? あれは間違いだったんだ! 今からでも遅くない! 再集結だ!!』


 とか呼びかけてる奴がいることだ。そういえばそうだった。僕とクリスが怪しい関係になることで、クリスは強引に自分たちの支持者を叩き落した。けど、僕はこの前公で日鞠に告白したのだ。

 そうなると、クリスと僕の疑いは晴れる。なるほど……こういう流れになるのもわかる。なんか複雑になってきたな……とか思ってるとクリスの奴が僕の肩を引いて抱き寄せてきた。ちょっ!?


「皆が気になってるスオウならここにいますデス! なんと私のパートナーとして今日は参戦するんデスよ!! 応援よろしくデス!」

「おま!?」


 僕がクリスと密着してカメラに映ったせいだろう。その瞬間、コメント欄がものすごい勢いで流れていく。僕じゃなかったら見れないぞこれ。僕のこの目だから、追いかけることができるが、そうじゃなかったら、絶対に読むこと不可能な速さだ。

 まあ大体誹謗中傷だけどね。けど反論できない。だって彼女が目の前にいるのに、別の女の応援に来てるんだよ? いやきたかった訳じゃないけど……それは反感買うよ。


「えーとコメント欄が大変なことになってますがとりあえず最後の方に行ってみましょう!」


 司会もたじろいでるが、最後の摂理の挨拶へと強引にもっていく。ごめんな心労かけて、あとでクリスの奴に謝らせよう、そうしよう。僕はそう決意しつつもじもじしてる摂理を見る。

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