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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1585 校内三分の計編 195

「え? なんで?」

「いやーなにせ彼女の選挙活動の支持者たちはいなくなってしまったじゃないですか。なので、どうしようかと思ってたんですけどよかったです。彼女を手伝いにきたんですよね? いや、ああもしかして彼女さんの方のかな? いやーよりどりみどりだねー」


 なんか日の出ジャーナルの人にそんな事を言われた。一応学生主体に運営をしてる日の出ジャーナルだが、流石に全てを学生任せには出来ないから、一部大人もいる。彼はそんな一部の大人の一人だ。けど名前とかは知らない。

 僕はそんなに日の出ジャーナルに関わってないからな。ただ何回か見たことはある。今日は日の出ジャーナルの建物から、学校へときて今日のイベントの手伝いをしてるみたいだ。


 まあ配信とかは日の出ジャーナルと生徒会が共同でやるんだろうから、そのためだろう。てかなんで僕がクリスの奴の手伝いを……それに彼女さんって言ったのは多分日鞠の方ってことだろう。

 この人の態度を見る限り、僕と日鞠の関係も知ってそうだ。学校の人たちにはもうしょうがないと思ってるけどさ、学外の人にもばれてるってどうよ。プライバシーって知ってる? 今の世の中、それにたいそう厳しいはずだし、マスコミともなればそれにも敏感でなければならないと思うんだが?


 今のマスゴミみたいに日の出ジャーナルにはなってほしくないよ。


「そんなんじゃないです。どっちにもそんなの頼まれてないし、無理矢理連れてこられただけですよ」

「なるほど、けど事実クリスさんの方には手伝ってくれる人がいない。ディベートには立候補者と応援してる一名が付き添って出ることになってる。一つだけ席が空いてるとほら、バランスが悪いだろう? 絵的にもね」

「いや、知らないですよ」


 それはそっちの都合であって、僕の都合じゃないし。それにクリスに応援者がいないのはあいつのせいである。直前で彼らを裏切るような事をしたからだ。まあそれでも、クリスなら一人くらいを捕まえるのは容易だと思うが。


(待てよ? それで捕まったのが僕なのか?)


 いやいや、僕を連れてったらそれこそめっちゃ反感買うし……


(でも、クリスの場合今更か。あいつ簡単に人心操れるしな)


 けどそうなると僕がやばくない? だって僕が日鞠と付き合いだしたのは既に学校中が知ってるというか……むしろ地域中が知ってる節がある。なにせ学校にくるまでにあった人たちからも「おめでとう」とか言われたし。


 そんな中、付き合いたての僕が別の女子とネット上にあがってきたらどうなるのか? それは簡単に想像できることだ。


「そこをなんとか!」

「絶対にいやです」


 僕は自分の身の安全と名誉のために力一杯断った。

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