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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1572 校内三分の計編 182

「僕は……」


 日の出ジャーナルの記者の質問に僕は思考を深める。だっていつから意識したかって……結構難しい質問というか。

 だって日鞠のやつは僕にとって最初から特別だった。でも最初は恋愛とかそんなのは全然なくて、むしろなんで僕なんかに構うのか……不思議だったと思う。

 でもいつしか僕は日鞠によって友達とかを知って、それを認めて、そしてこいつと一緒にいることが普通になった。

 日鞠と一緒にいると、自分も普通の人間なんだなっ思えたし、日鞠がよく構うようになったから、両親はへんなことをしなくなったからな。


 でもそれと同時に、どんどん両親は僕に無関心になっていったように思う。そうして、小学生の時にはもうあの家に僕を一人残して、どっかに言った。蒸発したわけではない。

 日鞠の両親にはなんか僕をお願いしてたみたいだ。でもそれは僕を心配して……とかではなく、ただ何かあったら自分たちがやばいからだろう。だからお金を渡して面倒を見てもらおうとしたらしいが、日鞠の両親はそれを突っ撥ねたらしい。


 僕の一番の幸福はまともなで優しい日鞠の家族が隣にいたことだろう。日鞠はなんか中学入ったくらいから地味な見た目するようになった気がする。何があったかは知らない。それまでは普通に髪も下ろしてたし、別に メガネでもなかった。

 そもそもあの眼鏡伊達メガネ出しな。一応レンズは入ってるが……まあレンズじゃなくただのガラスだけど。


「そういえば、中学で日鞠に気がある先輩にボコボコにされた時だったかも」

「ああーあれはひどかったね。でも嬉しかったよ。あの時のスオウは『あんたなんかに日鞠は相応しくない!』って言ってくれたんもんね」

「おおーその話をもっと詳しく!」


 めっちゃ食いついてきた。そしてそれから饒舌に日鞠がその当時のことを語ってる。いや、僕の番……いいけどね。恥ずかしいし。てか日鞠のやつ、どこまで鮮明に覚えてるんだよ。昨日のことのように語ってるぞ。


 まあ頭の出来が違うからな。僕にとってはもう数年前のことだから、曖昧なところは多いわけだけど、日鞠のやつはこれまでの人生を詳細に覚えてるんじゃないかってくらいにスラスラと年・月・日単位で遡れるやつだからな。


 日鞠のやつは単にそれを『スオウと過ごした時間だもん。忘れるわけないよ』とか言ってるけど、んなばかな。こっちは所々忘れてるっての。


 それからも色々と質問は続いてく。そして−−


「お二人が付き合うことになったのはとても喜ばしいことだと思います。ですがこの影響は選挙にも少なからず影響を及ぼすと思いますが、生徒達へのメッセージを最後に聞かせてもらってよろしいですか?」


 −−という記者の質問。それに僕は違和感ではなく、何かチクリとした物を感じた。でも隣の日鞠がテーブルに隠れた手を握ってきたから別のことを考えてる余裕がなくなった。


「そうですね。確かにこんな私でも好意を抱いてくれてた人たちはいると思います。それはとてもありがたいことです。ですが、心配はしてません。

 なぜなら、私たちは学生全ての未来に希望を与えることを約束します。だから投票お願いします」


 そう言って日鞠はインタビューを締めくくった。

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