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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1562 校内三分の計編 172

「貴女が下りたというのなら、ただ確実な……そう確定された勝利に進むだけです。あの方の前には勝利しかありません」


 そういう生徒会の女子。会長である日鞠の前には勝利しかないと……まさに確信してるな。いや、僕も大体日鞠の前には勝利しかないと思ってるけどね。あいつが負ける姿って正直、想像できない。それだけあいつは規格外だ。大人でも張り合えるような存在とがどれだけいるか……それが同じ高校生ともなれば、なおさら少ない。

 しかもこんな普通の区立高校ならね。この学校、別に名門でもなんでもないし。もともと、優秀な奴らはもっと有名な処へといってしまうような、そんな高校だった。


 今年の一年は評判を聞きつけてそこそこ優秀な生徒が集まってるとは聞くけど、あくまでそこそこだよ。日鞠みたいに、学校を改革したり、会社を作ったり、もっと他、いろいろとやってる奴はいないだろう。


 てかなんかスマホで表示してるSNSがいろいろと彼女の言葉に反応してる。

 まだ撮ってるんだよね。なんか彼女忘れてるけど……机に置いたスマホがそのまま実況してる。


「確かに私は下りましたデスけど、本当に勝利できるかはまだわかんないデスよ」

「ですから、あの子では大役すぎます」

「そうでしょうか? 日鞠の人気もちょっと陰ってるんじゃないデス?」


 そういってこいつはいつの間にか、僕のスマホから一枚の写真を出す。それはさっきたまたま見かけてて撮った日鞠とあの男のキスの写真。いやそう見えるだけだけど。


 てかそれって出回ってる写真とは角度違うんだからやめろよ。僕まで見てたって気づかれる。


「それは誤解です。会長はただ髪の毛についてた埃を払っていただいただけだと言ってます」

「本当デスかそれ? 日鞠は当然そういうじゃないですか」


 みんなが思ってることをひと際声のトーンを上げてそういったクリス。こいつ……もともとこの教室に生徒とか集める気だったのか? 本当なら日鞠をおびき寄せるつもりだったのかもしれないな。けど日鞠も察したから、自分からはこなかったとか?


(いや、日鞠なら正面から受けて立って踏みにじれるはず)


 相手がクリスだから安全策をとったのかもしれないけど……まあ僕の深読みの可能性の方が高いが。


「私は会長を信じます」


 てかよかった。なんか彼女、クリスがみせた写真が、今SNSに出回ってる奴とは違うとは気づいてないみたいだ。クリスは当然気づいてるだろうが、それを指摘はしないみたいだし。

 それが今じゃないだけで、あとで何か言ってくる可能性はめっちゃあるけどね。


「そうですね。貴方達は生徒会役員デスからね。でも今、清廉潔白なのは摂理だけですね。見た目的にも、天使とか女神とか、希望とか背負わされるかもデスね」


 確かに……節理の事を天使とか女神とか呼称する輩はおおい。クリスも自分が退場するために、摂理を支援をする気はあるたいだな。そもそもこいつはその為に立候補したはずだし、こいつにとってはこれもきっと予定通り……なのかも。

 某国の諜報員の実力とやらをちょっとは拝ませてもらおうじゃないか。

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