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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1559 校内三分の計編 169

 なんだかんだでようやく僕はクリスの奴の太ももから脱出することができた。まあ出ると出たで、なんか寂しい気分になるから不思議なものだ。

 体を起こして、さっきまで自分がいたところを見てみる。短いスカートから伸びる白いふともも。そこに僕は挟まってたんだよね。


(これは確かに……羨ましがられるな)


 僕も誰かがあそこに挟まってたら、「ぐぎぎ……」とかなってたと思う。だってクリスのふともも……かなりやばいな。こうやってじっくり見たことなかったけど……外人特有の肉付きとかがなんかムチムチしてる。


「スオウ、もう一度デスか?」

「なっ!? いけません! そんなの認めませんよ!」


 クリスの察したような言葉に僕はびっくりした。こいつ……まあけど流石にここではしない。これ以上見せつけたら、本当にこの学校の男子に殺されるよ。


「しょうがないデスね。じゃあ、学校の外でやりましょう」

「何言ってるんですかーー!!」

「ええ? だって学校の外なら、生徒会がお邪魔虫することはできませんよ? それともするつもりデス!? 職権乱用デス。不法介入デス」


 なんか二人でバトル繰り広げてるな。生徒会の女子はもうめっちゃプリプリしてる。それに比べてクリスの奴は……どう考えてもあの子を弄って遊んでるな。


「不法って……だって高校生ならもっと健全なお付き合いというものがですね!」

「なら貴女は男の子とお付き合いしても、キスもしないんデスぅ?」

「それは……」

「手も綱がないんデスぅ? 放課後デートも、校則違反だからってしないんデスぅ?」

「それは……それは……」


 彼女はきっとまだうぶなのだ。男性とお付き合いしたことなんて一度もない女の子だから、経験豊富そうなクリスには弄ばれるしかない。

 実際クリスが経験豊富かなんて僕は知らないが……でもそこら辺に抵抗はなさそう。キスだって……普通にしてたし。


「私はアメリカ人ですから、キスは挨拶――なんデース」


 そういってクリスの奴は僕の頬にキスをしてくる。避ける事も出来たけど、よけても何回でも狙ってきそうだったから最初に諦めた。一回キスされるのよりも執拗にキス狙われるほうがなんか周りのヘイト買いそうじゃん?


 いや、同じだとしても、一回で済ませておきたかったみたいな? 別に太ももの感触がなくなってきたから、頬でクリスを感じたかったわけじゃない。唇じゃなくて残念だったとか思ってない……うん、思ってないから。


「ちょっと! ここは学校内ですよ! それに挨拶って、外国人がだれにでもキスして挨拶する訳ないじゃないですか!!」


 まあその通りだね。あれも誰かれ構わずに、キスしてるわけじゃない。


「ごめんなさい、確かに誰にもはしないデース。でも貴女ならしちゃいますデス」

「へ?」


 そういってクリスは生徒会のその子にムチューとキスしてた。それも唇だ。当然、キスなんて初めての経験だったろうその子は石になってた。

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