表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1539/2698

1549 校内三分の計編 159

「どういうことだよ? お前のせいで摂理には会長になる目がなくなったと思ってるんだけど?」

「そうだな、今でも日鞠を支持するやつは圧倒的だし、クリスと摂理の表でなんとか……ってことだったんじゃないのか? 摂理は確かに超絶な美少女だが、それだけじゃ日鞠には届かないわけだしな」

「二人とも、節理ちゃんを過小評価し過ぎじゃないデス?」


 僕と秋途のそんな言葉に、クリスのやつがそういった。僕も秋途もクリスの言葉に「うぐっ」と変な声を漏らした。過小評価してる気はない。本当に摂理の容姿の良さはぴか一だって思ってる。それこそ日本一くらいはあるんじゃない? くらいはね。目が覚めるような美少女……とかいう表現があってると思うんだ。

 実際、朝一に摂理を見ると目が冴えるもん。それだけ評価してるよ。まあ逆にいえば、それだけなんだけど。でもはっきりとした武器ではある。


「かわいいは二人が思うよりもずっと強力な武器ですよ。ただ、摂理はそれをあんまり行かせてないデスけどね」

「でも可愛いって、基本男子に効果的に作用するものじゃないか? 女子のほうがおざなりなったら、勝てないぞ」

「かわいいに敏感なのは女子の方だと思いますデスよ」

「でもそれなら、お前が普通に票をあげて、さらにその上で摂理をもっとサポートすればよかったんじゃないか?」


 まあクリスのいうことがわからないわけはない。僕たちのような男子は表面的な可愛さに執着する。それこそ顔が一番じゃん。でも女子ってなんにでもかわいいいうよね。たからこそ、男子は女子のいうかわいいってやつを信用してないっていうか、女子は男子のいうかわいいってやつになんかたまに「きもーい」とかいうし……

 

 結局、秋途が言ったように、それならクリスはあのままの状態で、もっと積極的に摂理のサポートをして最後にその表を根こそぎあげたほうか絶対によかったと思う。

 そうしたほうが勝ち筋あるじゃん。摂理がそれこそ百パー以上の魅力を出せて、この学校のやつらをメロメロにしてクリスはクリスで票を取ってれば、十分な勝ち筋としてはあったと思う。


 はっきり言ってすでに遅くない? っていうのが見解なんだが……だってすでに今日は金曜だ。来週はすでに投票だし、摂理のその容姿を最大限に生かすには、直接目にしないと効果薄くないか? 

 もう半日しかないぞ。確かに土日にはディベートとかあるけど、それは誰もが見れるように、ネット上でやることになる。そうなると……ね。


 ここから摂理が日鞠に追いつくのはかなり厳しいと思う。


「私は確かに摂理ちゃんの土台になるつもりでしたけど、やっぱりそれは枷でもあるんデス。大丈夫ですよ。発破をかけましょう」


 うん? なんかゾクッと寒気がした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ