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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1547 校内三分の計編 197

「ほらほら、スオウ、私の愛妻弁当はどうデスか?」

「は? 何言ってんのお前? これは別にお前に作ってもらったわけじゃないから」

「でもほら、具材とか同じデスよ。それにその海苔をめくってみてください」

「ん?」


 昼休みに入ったばかりの教室で、襲撃してきたクリスの奴と一緒に弁当を広げてると、めっちゃ目立つ。なにせクリスってこの学校にいる外国人の中でも一番目立ってると言ってもいい。実際、この学校に何人の外国人がいるかなんてしらないが、学年に一人か二人? もっといるかもしれないが、まあこの学校で金髪の生徒とか可愛い外国人とか言われると、大体クリスだ。


 なのでこいつは居るだけで目立つ。さっきからなんか遠巻きになされてるのがわかる。話しかけてはこないが、皆がこっちに注目してる。しかも昨日の今日だ。絶対になにかあると思われてる。キスの写真も出回ってるし……しかも愛妻弁当って……そんなわけないよね?


 とりあえず僕は言われた通りに大きめの弁当の半分に敷き詰められたご飯の上に乗ってる海苔部分を箸の先端でペロッとめくってみた。


「きゃっ、やっぱりちょっと恥ずかしいデスね」


 とりあえず僕はおもむろに通りすがったクラスメイトの視線を遮るように弁当の蓋でガードした。「ちっ」という舌打ちが聞こえたが、させるか。

 僕の不意を衝くなんてそうそうできることじゃないからな。この教室にいる奴らは全て敵、その認識だから。どいつもこいつも話題を求めて飢えたハイエナのようになってやがる。今日はもう十分だろうに……朝の摂理メイク登校事件があって、日鞠のキス疑惑事件で満足しておけよ。さらに僕とクリスが付き合ってるのか疑惑事件まで絡めないでほしい。

 てかこんなの見られたら、確定しちゃうじゃん。はっきり言ってこれをここで食うのはリスクがでかすぎる。かといって……


(教室の外には出れないな……)


 僕はちらっと廊下側を見る。そこには涙と怒気をはらませた視線でこちらを見てる男子生徒たちが……べっこべこにしたのに…というかそんな記憶はないが確か死屍累々となってたのに、まだ僕に敵意を見せてる奴らが大量だ。

 それだけクリスが好きなんだろう。まあ見た目は……ね。そりゃあ見た目はめっちゃいい。男子が好きな、ボンキュッボンだし。摂理よりもメリハリ効いた体してて、こっちの方がいいって奴も一定数いるのはわかる。

 でもそれでも実際クリスにどれだけアピールしてたよ? 大体クリスや摂理にはファンクラブなるものが出来てるけどさ、そういうのってなんか抜け駆け禁止みたいになってるじゃん。つまりは付き合うことを放棄してない? それなのに付き合って……るわけじゃないけど、そう思われてる僕に敵意を向けのはお門違いだよね。

 

 僕だからなんとかなるけどさ、そこらの普通の生徒がもしもクリスと付き合っても同じようにするのかと……そうしたら流石に犯罪だぞ。


「これって……そっかお前が事前に家で作っておばあさんに」

「その通りデス。だからそれは私の愛妻弁当なんデスよ」


 ズキューンという動作をしながらそんなふうに言うクリス。恥ずかしいはどこ行った? 絶対に遊んでるだろ。周囲では「マジで愛妻弁当なのか?」「クリスちゃんの作った弁当だと?」とかめっちゃざわざわしてる。


 僕はおもむろに反対側の窓を見る。こっちはグラウンド側だ。僕たち二年生の教室は二階にある。


(降りれない高さじゃないな)


 そんなことを考えてる僕がいる。

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