表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1535/2696

1545 校内三分の計編 195

「かっ……かかかかか、会長!!」


 生徒会メンバーの女生徒が真っ青になって、半泣きに泣きながらスマホを日鞠に向ける。そこまで? いや、僕もおかしくなってたし、人のことは言えないけどね。だからここは大人しく……というか、実際興味津々である。

 だって実際は、これ! これ聞きたかったんだもん。でも……ね。なでなでされて、まあいっか……てなってしまった。けどここで再燃か。

 いや元から燃焼してたの僕だけだけど。けどまさか、僕以外にもあの場面を見てた奴がいたとは。いや、いてもおかしくはない。だって学校には数百人がいるわけで、皆いろんな場所にいるし、校門は実際、校舎の大半の位置からはみえる。一階以外ね。


 でもこの写真、実は一階から撮られてる。多分玄関の所だから、体育の授業終わりとかの生徒が撮ったのかもしれない。まあいくら、この学校スマホは持ってても取り上げられないといっても、体育の授業では基本持ってたらダメなはず。それでも持ってくる奴はちょくちょくいるからな。


 多分そんな奴らが気づいて撮ったんだろう。


「あらら、撮られちゃったか」

「会長! 本当にキスしたんですか!?」


 生徒会室がざわざわしてる。男子も女子も……実際男子は日鞠に興味なんてなくて、そのカリスマに惹かれてるだけ……なんて思ってたが、実際人間的に尊敬できる人を好きにならないわけはないよね。


 実際、最初の見た目で日鞠に惹かれる奴はいないだろう。それこそクリスや摂理なら一瞬で恋に落ちる奴らはたくさんいると思う。でも日鞠はそういうタイプじゃない。

 でも毎日ここで接していくうちに……なんてのは大いにあり得る。


「慌てないで皆。これは角度の問題だよ。確かにキスしてるように見えるけど、実際はしてないから。ちょっと頭についてたゴミを取ってくれただけだよ」

「なら早く、そういって反論しましょう。答えを教えれば、皆沈静化するはずです」

「それはどうかな? 私達から発信しても意味はないかもしれないよ」

「なんでですか? 会長の言葉ですよ」


 納得できない、とその女生徒はいう。けど、それは会長だからこそってことだろう。


「私は当事者だからね。私自身はもちろん否定するのが普通だもん。確かに信じてくれる人たちもたくさんいる思うけど、疑惑は晴れないよ」

「なら、証言を集めましょう。取りあえずこの写真を撮った人にそう見えただけだといってもらえば……それか誰かはキスしてないと証明できる人がいるかもしれません」


 ここでそんなことを言ってる間にも、どんどん広がっていってる。確かに日鞠が否定することに意味はないかもだけど、何も言わないのもどうかと思う。このままじゃ、クリスに続いて日鞠の支持層にも多少の影響はあるかもしれない……


 もしかしたら……摂理に光が見えてきた?


 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ