表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1530/2698

1540 校内三分の計編 190

「なんですか先輩? もしかして汗臭いとかですか? ごめんなさい女子力足りなくて」

「そうじゃないから安心して日鞠ちゃん。それに日鞠ちゃんはちゃんと女子力あるほうだと思うよ。私なんかよりもね」

「それはないですよ。雨ノ森先輩はとっても女の子してるじゃないですか」

「それは日鞠ちゃんだってそうだと思うけど。日鞠ちゃんを見て男の子っぽいなんて思うわけないよね?」


 そう言って雨ノ森先輩は周囲に視線を巡らせる。それにこの場にいた生徒会メンバーがコクコクと頷いてる。まあいくら日鞠が野暮ったいといっても、だからって男子に間違うことはない。


 確かに日鞠はクリスと違ってボンキュッボンみたいなスタイルも、摂理の様にふわふわした感じもあまりない。言うと普通だよ。でも実際、普通でも日鞠は十分だと思う。なにせ内部のスペックが異常だからだ。

 これで容姿まで完璧だったら、実際、僕もいつまで一緒にいられたか……だってそうだろう。そんなの僕の劣等感がやばいことになる。

 神様もバランスとったのかな? って思う。まあそれだと日鞠の内部のスペックく的には容姿をもっと下の方にした方がバランス取れてると思うけどね。

 別段日鞠は顔のバランスが悪いとかないし、ただなんか地味なだけだ。だからメイクとかすれば日鞠やクリスには追いつけなくても、かなり良くはなる。そういうメイク映えする顔ではある。


 だから何も問題ないよね。それに料理は出来るし、裁縫もできるし、家事だって完璧だし……これで女子力ないとかいったら、この学校の女子のどれだけがそれをできるかっ……てね。


「そうじゃなくてね日鞠ちゃん。なんか、いつもと違う匂いってのは、誰かの残り香があるなってことだよ? フローラルだけど、女性がつけるものとは違うような匂い。コロンとかに近いかな?」


 そういう視点からせめて行くんだね。流石は雨ノ森先輩。遠目でも、何か男と一緒にいた場面を見た――それでそれで……なんて女子の会話の定番なのに、あえて香りからせめて行くのが、雨ノ森先輩と思えるところだ。

 さあ、どういう風に日鞠は返すのか。それとも……ごまかす? とりあえず逃げられないように僕も援護しよう。


「そうなんですか? 確かに何か匂うような……」

「匂うって……サイテー」

「うん死ねば」

「会長に匂うって……その鼻そぎ落としなさいよ」


 酷い……生徒会メンバーが僕に対して辛辣すぎる。特に今言ったのは女性陣だけど……それにボロクソ言われるほどのことを僕は言ったの? 納得いかないんですけど。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ