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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1537 校内三分の計編 187

(日鞠日鞠日鞠日鞠日鞠日鞠日鞠日鞠日鞠日鞠日鞠)


 僕はそんなことを頭で反芻しながら、校舎を歩いてた。さっきあの多目的教室でなんか来た奴らが全部じゃなかったのか、歩いてると、やたらと絡まれる。


 隠れクリスファンか何かか? 取りあえず面倒だから絡んできた奴らは全員のしておいた。歩みを止められるわけにはいかないからだ。いつもの僕なら穏便にやるだろう。手を出すなんてことはしない。

 だってどっちが悪いとかなんとかなると面倒だからね。今の僕なら逃げることなんて簡単なのだ。でも今の僕にその選択肢はなかった。なぜなら、一刻も早く日鞠のもとへといかないとって思ってたからだ。

 

 でもそんな風に焦ってるからだろうか? いつもは勝手に視線の中に日鞠が入ってくるんだけど……


(いない……)


 まずは僕は玄関に来た。なにせ生徒はまず玄関を使う。当たり前だけどね。一番大きな正面玄関。たくさんの靴箱があり、学年、クラス毎に分かれてる。取りあえず僕はクラスの靴箱を見ることにした。これで日鞠の靴箱に靴が入ってたら、校舎内にいるということだ。


 もしもまだ上履きがあるのなら、まだ外にいるってことだからな。でもここに来るまでもそれなりに時間が経ってる。多目的教室から出るだけでも五分くらいはかかってるからな。流石に校門から校舎まで五分もかかることはない。

 ならすでに校舎に入ってる可能性はとても高い。ならなぜここまで来たのかというと、取りあえず確信したかったからだ。ちゃんと中にいるってわかって探した方がいいじゃん。まあそんなことをしなくても、一回スマホでラインを送ればいいだけ……なんてのは僕だってわかってる。


 でも……なんかいきなり「あの男なんだ?」とか直接的に聞くのも何面だよって感じだし、遠くから探りを入れるっていうのも……ね。日鞠なら簡単に僕程度どうにでもできるし……だから直接あって……あって……それもよく考えてはない。


 ただ今は勢いでここで来ただけだ。自分以外の靴箱をあけるって結構変態度が高いんだが……これがその靴箱の本人とかにその瞬間を見られたら、指導室行き確定だ。


 でもまあ、普通は誰かに見られたくらいなら問題ない。だって大体の生徒は自分の靴箱の位置しか把握してないからだ。


(やっぱり中にいるな)


 それが確認出来たら素早く僕は動きだす。取りあえず次は生徒会室だ。大体日鞠の奴は、最初生徒会室にいく。そして職員室とかで、手が空いたら教室に来るって感じだ。あいつも一応この学校の生徒だけど……全然生徒らしくはないからな。


 一般生徒とは学校での行動が全然違う。なにせすべての授業は免除されてるし。僕たちのクラス所属になってるが、授業を一緒に受けることなんてことはまずない。


 大体が日鞠が教壇に立つ場合が多い。だから生徒の行動というよりも、教職員側の行動に近いんだと思う。


(生徒会室にならきっといるはず)


 八割がたそこで会えるだろう。日鞠の顔を思い浮かべると、なんか付属してさっきのイケメンの顔が……さらにさっきの光景も鮮明に思い出せる。

 この目にはとても助けられてきたけど、今ばかりはこの鮮明さが恨めしいというか……とりあえず僕は生徒会へと足を進める。

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