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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1531 校内三分の計編 181

「「「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」」」


 学校へと続く通学路の一角で男どもの野太い声がめっちゃ響いてる。いやいや、今の時間、いろんな人の通学時間なんだから、変な目で見られてるんじゃん。やめてほしい。

 一体何が起きたか……それは全て摂理がいつもよりもかわいく、美しくなったのが原因だ。いや、摂理は元から可愛くて綺麗だったけど……今日はなんかいつもよりってことだ。なにせ起きて顔洗って台所に行ったはずなのに、目がさえたもん。

 ああいうの、自分的には気づきにくい方だと思ってたんだけど……さすがに摂理の変化には気づいた。いや、寧ろ摂理みたいに素で可愛くて美人な奴ほど、ちょっとした変化ってわかりにくいんじゃ? とか思ってたけど……なんかハッとしたよね。


 あれが美人な奴のポテンシャルって奴かと思ったよ。普段見てたのは、摂理の六十%くらいの顔だったらしい。いや、元から普通の女子に対して、その六十%で摂理の場合他人と比べたら九十%くらいあるんだけどね。

 それにさらに今日は二十は上乗せしてたね。ようはつまりは普通の女子が百十パーセントを出した時の顔だっだわけだ。それはハッともするよ。


 むしろ顔洗った後なのに目がさえたし。今日改めて、摂理ってめっちゃ美人なんだなって思い知った。そもそもがここまで来るまでにも、すれ違う人たちが皆振り返るレベルだし……鼻高々……というか、なんか召使い気分だったね。


 落ち着かないし……でもどうして……とか聞いたら僕のせいらしい……うーんめっちゃ心当たりはあった。それは昨日、クリスの奴とデートしたことだろう。なんかめっちゃ拡散されてるし……まあなにせ校門で色々とやってたし、クリスの選挙を手伝ってくれてたやつ、その場で死刑宣告受けてたからな……はっきり言って、今日僕は後ろを常に気にした方かいいと思ってる。


 なぜかって? それはもちろん、さされないためにだ。それに学生の身分で前科持ちは辛いだろうし。そんな凶行に及ぶ奴に同情の余地なんてないのは確かだけど……あのクリスに振り回されて人生棒に振っちゃうなんてかわいそうじゃん。


 それに今の僕なら、かなりの視界をカバーできるし、最悪は防げるはず。さらにいうと、そんな凶行が学校とかで起こったりしたら、色々と評判がやばいだろうし。


 そんなことを考えながら、最近のいつのも場所まで来たわけだ。それはいつも摂理の生徒会選挙活動委員たちが待ってる場所だ。


 そしたら……冒頭だよ。こいつらも摂理の美しさにやられたんだろう。僕はまだ一緒に住んでて耐性があったのかもしれない。こいつら固まって……震えて、ひざまずいて、そして拝みながら叫んでるからね。もう奇行以外の何物でもないからなそれ。

 結局こいつらの奇行が収まるまでだいぶ時間がかかったから学校にはギリギリの登校になった。

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