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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1528 校内三分の計編 178

 朝がきた。今日も学校だ。色々と相談したから、スオウにあっても私は大丈夫。いきなり「これってどういうこと?」なんて面倒くさい彼女の様な事は聞かない。


 いや、聞きたいことは色々とあるよ。でも実際付き合ってるとかはないとは思う。確かにクリスの奴は私とは違うタイプで美人だ。外国人のスタイルの良さに、はつらつさ。そして日本人では珍しい髪色と目の色をしてる。


 ハリウッドスターかと言いたい。でも実際、ドレスとか着たらきっと同じように私たちは感じるだろう。それくらい派手な綺麗さをクリスは持ってる。

 私は自分もかなりレベル高いと思ってる。なにせリアルで私が自慢できるようなことはこの容姿しかないんだし、これにすがってないと私は生きてられないよ。

 だから主観だとしても、いや客観的に見ても、私はクリスには負けてないと思う。いつもよりも早く起きて、私は入念に顔を洗って肌をいたわってる。


「ちょっとメイクでもしようかな?」


 一応ささやかなメイクの仕方は教わってる。私だってすでに高校生だし、今どきの子たちはみんなメイク位してるらしいからね。実際、みんな気づかれないくらいのオシャレとしてしてる。

 私も最初学校に通う数週間くらいは頑張ったよ。でもメイクって面倒だからね。そのうち、リップつけるとか髪の毛整える……とかくらいしかしなくなった。

 それにそれで何か変化があったかというと……別にないんだよね。でもここは一度面倒とやめてしまったメイクをしてみるべきだろう。この家の洗面台には、結構がっつりとしたメイクの道具がある。この家で今唯一いる大人のものだ。

 私も別に使っていいと言われてる。それに一応使い方は習ったし、YouTubeでも動画を見てまずは簡単なメイクから試してみる気だ。

 

(大丈夫。まずはナチュラルに)


 私は長い髪の毛が邪魔にならないようにヘアバンドで髪の毛を押さえつけて自分の顔をまじまじと見る。

 はっきり言うと、くすみ一つない白い肌をしてる。透明感があるといっていい。ムニムニしてみるけど……他人にはめっちゃぷにぷにで弾力があるといわれる。

 けど自分ではよくわからない。唇は起きた直後でもかさかさなってることはない。鼻はちいさいけど鼻筋はスッとしてるとよく言われる。目は大きいらしいけど、まあどうなんだろう? でもここは私もクリスみたいに青い瞳が欲しかったと思う。

 私は日本人にしては茶色強めの目玉をしてると思うけど、さすがに青とかグリーンしてる外国人の目には勝てないよ。あれはずるいと思う。


「カラーコンタクトとかあったかな?」


 探してみる……すると案外あった。まさか使ってないよね夜々さん? ここの化粧品は全て天道夜々さんの物だ。はっきりいって彼女のものがかなり占有してる。車いすの私では普通は使えないくらいの高さなんだけど、私の車いすは高機能だ。座面の高さを変える機能くらいある。それで対応できるのだ。

 もともとスオウの家に備え付けられてあった洗面台だけど、男の子は歯ブラシと洗顔くらいがあれはいいらしく、大きい鏡を開けた裏とかはスカスカだった。でも今は天道さんの持って帰ってくる化粧品でいっぱいだ。


「でもこれだけあると……初心者には難しいよ」


 実際これだけそろえるにはどれだけするかわからないが、普通の高校生が買える金額じゃないのはわかる。だからありがたいんだけど、逆に私の様な初心者にはハードルが上がってるよ。


 一応カラーコンタクトは見つけたけど……動画とか見ると、カラーコンタクトの危険性を訴えるものもある……私は尻込みしてコンタクトは諦めた。


「そもそも目に入れるなんて怖すぎるよ」


 私は視力は2.0あるからいらないよね。うん。

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