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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1498 校内三分の計編 158

 私は家で電話を掛けてた。それはもちろん……クリスへだ。てかなんだか、今日はよくわからない一日だった。だっていきなり日鞠ちゃんに駄目だしされたり、クリスになんか抜け駆けされたり……私は何回もコールしてるスマホを耳から遠ざける。

 そして暗い部屋の中、とりあえずコールはやめた。そしてアプリに切り替える。それは私たちが通う学校の掲示板だ。インターネットにある学校の生徒しか利用できないようになってる、日の出ジャーナル運営のそこには今、とても盛り上がってた。

 それは日鞠ちゃんがようやく私に宣戦布告をしたとか――もある。あれだって、日鞠ちゃんは皆の前で私にあんな事をいったんだ。あそこに居合わせた人達はついにこのときが来たとか――で盛りあがってる。


「たまったものじゃないよ……」


 でも私にはとんでもない迷惑な話だ。はっきりいって、日鞠ちゃんは圧倒的になんだから、このまま王者の余裕を見せて欲しかった。だって下手に動かれたら、困るもん。いや、クリスにいく分にはいいよ。ぞもそもがクリスはそのために派手にやってる訳だし……でもなんかそのクリスがスオウとデートしてる写真が出回ってるし……あまつさえ、キキキキキ、キス……してるんですけど。

 最初は、こんな時代だし、合成かと思った。とうとう日鞠ちゃんの陣営もこんな卑怯な事をするんだね……とか思ったものだ。でもなんか違う生徒からも次々に別角度の写真が上げられた。それに次は二人で楽しそうにデートをしてる場面が次々とあがる。


 それが上がる度にスレは盛り上がってる。いや、炎上してるね。なんか放課後、クリスは自分たちの応援だというか、選挙を手伝ってくれてる人達を解散させたらしい。それによって、お通夜で、更にこれだ……その絶望は今やスオウへの嫉妬……いや殺意へと変わってるような……流石に過激すぎる発言は検問されてるから消されてるけど……ありとあらゆる怒りの言葉が飛び交ってる。

 しかもスレの結論として、諸悪の元凶がスオウって事になってるし……うーん、スオウは明日は休んだほうがいいかもしれない。そしてたら休みだし……まあ金曜に私たちの最期の演説が会って、週末はディベートだし、月曜は集計だから、来るのは水曜くらいからのほうがいいかも。

 てかこのタイミングでこんなスキャンダルを起こすなんて、クリスの奴は何を感変えてるのか……


(予定と違うじゃん!!)


 だって最終的には私とクリスの票は合わさって私がもらう予定なのだ。でもこれではもうクリスの票は期待できない。クリス陣営の票が丸々入ってこないとなると、はっきり言って絶望的だ。だって今の勢力は一位は日鞠で、二位はクリス、三位に私である……二位と三位が足しても、日鞠に届くかどうかって感じのパーセンテージだったのに、丸々クリスの票を取り込めないんじゃ、すでに勝負はきまったも同然じゃん。


「終わった……」


 私はそう言うと、ふて寝しようかと思った。でも、もっと現実逃避したかったから、私はリーフィアをかぶって、LROへと旅立った。

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