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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1495 校内三分の計編 155

 なんだろう……いやなんだろうってか、理由は明らかだが……それはクリスの奴だ。クリスのやつが僕に……そのキスとかするから。周囲の視線がヤバいことになってる。

 女子はまだいいけど……いやよくないけど……とりあえず男子たちがヤバいな。なにせクリスは男子に絶大な人気を誇ってる。そりゃあ摂理も絶大な人気を誇ってるが、摂理はそれこそ憧れって面が強い。高嶺の花というか……深窓の令嬢感が強いからな。それに本人もそんな選曲的じゃないし。

 けどクリスは違う。まさに今、会いに行けるアイドルが人気みたいな……そんな感じ? ようは距離の違いだ。クリスは摂理よりも距離が近い。だからこそ、よりクリスならって狙ってるやつが大勢いる。

 実際は摂理よりもクリスのほうが何杯も難易度高いと思うけどね。なにせ某国のスパイみたいなものだし……一般人では実際ない。だからめっちゃ可愛い一般人の摂理のほうがまだのぞみは実はある。

 でもそんなの学校の殆どの奴らはしらないから……そしてそんなのをクリスは見せない。仮初の自分の姿をそれこそ完璧に演じきってる。


 フレンドリーで快活、誰にでも分け隔てなく接して、勉強も運動も出来るし顔はよくスタイルは外国育ちでメリハリ効いてる――はっきり言ってこうやって考えると、なろう系の主人公じゃん。いやなろう系だと元は冴えないから、ただの主人公か。王道的な物語の主人公的だ。


 そんなクリスだから嫉妬がヤバい。僕のほっぺにキスした瞬間を見た男子の何人かが、気絶した程だ。なんてことを……純情な男子高校生の心を弄んで楽しいのかこいつ?


「クリスちゃん……そんな嘘だよね?」

「嘘ってなんですか? 私とスオウはこの通りデスよ」

「でも、そいつは会長に票を入れるって!」

「そうですね。でも心は掴んでますから、票くらいあげますよ。私はそんな心狭くないデスから」


 なんか大人の余裕みたいな……いや、彼女面してきやがる。どういうつもりだよそれ? だって彼は多分、クリスに票を入れてくれる信者とかだろ? このタイミングでこんなことをしたら、自身に入るはずだった票を失うことになるぞ。


 こんな嘘をつくタイミングではないとおもうけど……


「さあスオウ、約束してたデートに行きましょう。そしてその後は……」


 なんかクリスのやつが意味深なことを言うから、周囲の女子からはキャーキャーと黄色い声が飛んで、男子たちはなんか前傾姿勢に……おい、何を想像してるんだ。


「この後の選挙活動は!?」

「私達はやれることはやりました。後は最期の舌戦に挑むまでデス。なので今、此の時を持って私の選挙活動委員会を解散しますデス!!」

「「「ええええええええーーー!!」」」


 クリスの奴の宣言のせいで、なんか更に生徒会長選挙が混乱しそうだった。

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