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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1482/2706

1482 校内三分の計編 142

「そっちはどうなんだ? ゲームやってたんだろう?」

「気分転換だよ。そうあくまで気分転換」


 そろそろ生徒会長選挙の最後の演説合戦があるからな。実際口で摂理が日鞠やクリスの奴に勝てるとは到底思えないが……まあそこは暖かくみまもっておこう。一応クリスは摂理についてるらしいし、彼奴は生徒会長にはなる気はないだろう。

 普通に学校に溶け込んでるし、既に組織? って感じだが、彼奴はスパイみたいなものだしな。重要な役職につくような事はしないと思う。

 いや、学校の生徒会長なんて役職、実際なら全然重要じゃないんたげどな……でも僕達の学校の生徒会……そして生徒会長と言う立場はとても重くなってる。


 普通の学校なら、ただの雑用とかしてる感じの組織が積極的に学校の経営とか生徒の学業、更には地域のイベントにまで手を広げて、別の会社を作って学校組織が管理するSNS運営までやってるからな。


 なんか聞いた話だと、日の出ジャーナルがやってる学校のデータや生徒の成績の管理、SNSでのカウンセリングとか様々なデータを取っての運営とか、そういうのがお偉いさんに目をつけられたみたいな……

 まああれ便利だしね。確かに全国の学校で利用できれば、此の国の学力が上がりそうではある。わかんないけど。でもそうなったらいったいどういった権利関係にするとか揉めそうではある。日鞠の奴はそこら辺後腐れなく捨てそうだけど、まともに運営できなそうな奴らに渡すとは思えないし……


「スオウもLROやってたんでしょ? 大丈夫なの? レスティアにいるんでしょ?」

「まあね……それに嫌われるの慣れてるし」


 日鞠といると、嫉妬とかされまくるし……現在進行系でね。


「そんなのおかしいよ。日鞠ちゃんは確かに凄いよ。私なんかじゃ、太刀打ちできないし……てもそな凄い日鞠ちゃんなら、そういう感情とかだって、どうにかしてスオウの事守ってくれないと!」

「流石にそこまでは……」

「じゃあ私が守るよ! 私は、側にいて……支えて……」


 そういいかけて最後まで言葉は出なかった。摂理の奴は顔が真っ赤になってる。自分が恥ずかしい事を言ってると自覚したらしい。てか僕も恥ずかしい、廊下で僕達は互いに顔をそらした。


「わたし……ずっとスオウに守られてばかりだよ……助けてもらって家にまで押しかけて……何も返してない」

「そんな事は……」

「あるよ。迷惑かけてばかり」

 

 なんか空気が重くなったな。別に気にする日強ゔなんてない――なんて言っても意味はない。この殺風景だった家がにぎやかになって僕的にはそれだけでいいけどね。ここはちょっとおふざけてみようか。


「得してる事ならあるよ」

「ないよ」

「ある。なにせ摂理……うん、可愛いからな。飛び抜けて可愛いし、そういう女子と一つ屋根の下にいるって男子高校生にとってはステータスなんだ」


 あー恥ずかしい。何言ってるんだろう僕。


「私、可愛い?」

「どうみても可愛いと思うけど」


 そう言うと潤んだ瞳の摂理が僕を見上げてくる。あれ? なんか雰囲気が更に変わってやばくない。てかめっちゃ摂理可愛いし。不思議と引き寄せられるような……僕達は次第に近づいていく。顔と顔が触れそうで……絶対に駄目だと思ってるんだけど、不思議な事に頭ではそう思ってるのに、摂理に引き寄せられる。止められない。お互いの顔が目いっぱいに近くにある。息だって絡み合ってる。


 自然と摂理のか目をつむる……売れ入れ態勢万全かよ……でもそれならいいの……


 ガチャ

「たらいまー!」


 その声に僕は体を引いて摂理から距離をとった。玄関には酔ってる夜々さんの姿。ヤバかった。今のは本当に流されるところだった。

 摂理の奴とああいう雰囲気になったら本当にヤバい。なまじめっちゃ美少女だから、歯止めが効かなくなる。僕は夜々さんに感謝したよ。

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