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命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
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1479 校内三分の計編 139

「うおおおおおおおおおお!!」


 僕は雷の札を使って一気に間合いを詰める。けど、やっぱり動かけると困る。一直線上にしか動けないから、動き出した新種共には当たらない。目の前に居ないし……そもそも一応全員がスピードちゃんとあるんだ。

 基本的にスピードが普通以上にあって、それから付加価値的な、それぞれの能力が伸びてる。はっきり言って、厄介過ぎる。


 今の所、移動と攻撃を雷は両立出来ないしな。風を薄く展開してるから不意の攻撃は避けられるが……こいつら案外ちゃんと連携してる。しかも森の中から魔法も襲ってくる様になってた。


 無数の風の刃が僕に向けて放たれる。普段なら、風の支配権でも奪ってやれば、それで無力化とか、逆に相手に返すとか出来るが……今は無理だ。

 僕は雷の札をこれでもかというほどに次々に使ってる。今度はフラングランにまとわせて、その襲い来る魔法を叩き切る。でもそれに紛れてウサギ耳の奴が僕を蹴り飛ばした。更に触手持ちの奴に吹っ飛んでる最中に殴られる。


 まだまだ終わらない。違う種類の魔法が展開される。それはここら一帯を半円周上に覆ってる。そして、僕の動きがゆっくりになる。


(重い! 重力系の魔法か?)


 でもどうやらその影響を受けてるのは僕だけのようだ。他の新種共は同じ様に、この魔法の影響下にいるはずなのに、動きが全く変わってない。


 まあ普通は味方まで巻き込む……なんて事はないもんな。ずるい! とか思うけど、複数対一なんだから、最初からわかってた事だ。本当なら、ある程度相手にしたら逃げるつもりだったが……コイツラ予想以上に連携が取れてるから難しかった。

 

 いや、いつもの状態なら、それでも逃げれる自信はある。でも……マジで呪いが厄介だ。さっきからずっと何やら発してるあの口だらけの新種のせいでどんどんとその呪いが強力になってる気がするし……マジでこの新種共を相手にするときには、あの口だらけの奴を絶対に真っ先に倒すべき――それは間違いない。


「ん?」


 僕はウサギ耳と飾緒の奴の連続攻撃で、地面に叩きつけられて、めっちゃラッシュ食らってた。地面にクレーターが出来る衝撃で叩きつけられて、それから交互に攻撃されてる。はっきり言って、防いでもHPが削られてる。さっきので既にHPは危険水域の赤いところまで到達してる。これは死ぬのも時間の問題だ。

でもそこで気づいた。なんか視界が元に戻ってる。もしかしてだけど、あの口だらけの新種の呪いのせいか? 


「こいつらこんな色とかしてたんだな」


僕の最後はそんな言葉だった。

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