表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1478/2701

1478 校内三分の計編 138

僕は触手の新種に大ダメージを追わせて、一気に呪いを振りまいてる口だけの新種へとかける。ここで風をつかめれば、それこそ一瞬なんだが……


(雷を使うか?)


 その選択肢もある。風の札は既に打ち止め。使い切ってしまった。けど、雷の札はめっちゃある。なにせ雷は二番目に得意な属性だ。けど雷なんてそうそう掴めるものでもないし、そこらから簡単発生出来るものでもない。

 だらか札を使うのがいいかなって事で一番札を大量にストックしてるんだよね。確かに宝石に蓄えてる分なら、自由に使えるが、フラングランの雷の宝石に蓄えてあるのが、自身の雷って感じだ。それをわずかに使って札の雷を掴む感じだからな。宝石にあるのは無駄遣いはできない。一応自分だけでも掴むことは一応できる。

 でも効率が悪い。風ほど元から上手くないんだよね。だからフラングランの雷は大事なのだ。まあ掴むために使う力なんて微々たるものなんだけどね。

 でも流石に雷帝武装まで作るとなると、かなりの札を消費する。それに風帝武装よりも持続時間が長くない。まあ大体、一瞬で決めるから関係ないが……それにそこまで乗り気じゃないのはもう一つ理由がある。


 それは彼奴等だ。実際僕の中では仲間ではないし……むしろ奴らの本性とか知ってるから敵側だし……そこまで見せたくないってのはある。僕が風使いなのは周知の事実だから別にそこはいいんだが……雷とか、はたまた別の属性も操れるとか知られるのはまずい。

 まだ雷はいいかなって思うんだけどね。なにせ前の大規模なエリアバトルで見せたし。でも敵になるであろう事が確定してる奴らに、まともに手の内を見せる事はないと思ってる。


 なのでやっぱり雷帝武装は自重する事にした。けど風の代わりに、雷の札を大量に使って雷をまとう。雷帝武装ほどに凝縮してない、結構雑なやり方だけど……これでも一直線進むだけなら、光速だ!


 僕は一層力強く地面を蹴った。まるで落雷が地面に落ちたかのような音が響く。まあそれは僕が口だらけの新種を叩き斬った後に聞こえてきたけどね。


「なんだ!?」

「呪いはどうですか?」

「お前か!? 今のは?」

「そんなことより、スキルは!?」


 僕がいきなり現れたからコイツ等はびっくりしてるようだけど、そんなことよりもスキルだ。術者を倒した瞬間に解除されるタイプならいいが、そうじゃないのなら、撤退した方がいい。


「くっ、駄目だ。まだ使えない奴がある」

「なら、撤退してください。僕が惹きつけますから!」

「だがこのままじゃ!」

「今のままじゃ、まともに戦えないでしょう! なら引いてください!!」


 僕は再び雷の札を大量に出して雷をまとう。そしてウサギ耳の奴に突っ込む。はっきり行って、これって弱点丸見えなんだよ。相手に動かれると、まず当てられないし、直線状にしか進めないからな。さっきのは背後から一気に強襲出来たから上手くハマっただけだ。

 しかも実際、口だらけの新種は完全には倒してない。HPを半分以上削ったがまだ生きてる。今は雷の攻撃の付加効果の麻痺が動けてないが、まともにやり合える状況じゃない。


「早く!!」

「ちっ。頼む!!」


 そう言って一人が指笛を吹くと、あのでっかい馬がやってきてくれた。それに飛び乗って、奴らは遠ざかる。さて……僕はどうするかな……これで恩は返したか……更に売れただろう。きっとまた接触はしてくれると思う。いや、今度はこっちから声を駆けてもいい……そういう関係にはなっただろう。


 だから実際、既に新種なんてどうでもいいが……背後には触手の新種、前方には兎耳奴が立ちふさがる。それにそろそろ口だらけの奴も動くだろう。せめて残りの新種も確認してから、死のうかな……とかそんな事を考えた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ