表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
命改変プログラム  作者: 上松
第二章 世界に愛された娘
1474/2701

1474 校内三分の計編 134


「どうにかしたいの山々だけど!」


 僕はなんとか触手の奴の攻撃を凌ぐ。凌ぐけど……それが精一杯だ。なにせこの新種ども、デフォルトで素早いからな。風帝武装がない墨のスピードにはついて来やがる。

 そしてそのスピードについてこれるって事は、他の奴らは当然だけど、翻弄される事になる。僕はプレイヤーの中で一番素早い……とまで自負できないけどさ、かなり上位の部分にはいるとおもってる。


 そんな僕に……まあ全力ではないとはいえ、この新種共はついて来れるんだ。そうなると、他の奴らがついていくのは難しい訳で……当然の如く翻弄されてる。しかもスキルが封じられるんだから、さらに厄介だ。


 なにせ僕達プレイヤーの強みは技術とかもあるかもだが、ほぼスキルだ。スキルの組み合わせと使い方。膨大なスキル手に入れて、それを自分の身に昇華させる事で、二人と居ない自分だけの戦い方をLROでは作る事ができる。

 ようはスキルは僕達の強さの根幹だ。ぞれを奪われるというか、束縛されると、一気に築いてきた物が崩れる。


 僕なんか普通のプレイヤーに比べて使ってるスキルなんて少ないから、どうにかして別のスキルで補う……なんて事もできない。今はなんとか自分自身の風でどうにかしてるが……このままじゃジリ貧だ。


 素の状態だと、どうやら僅かだけど向こうの方が早いし、なにせ、こっちの攻撃が通らないのがきついね。防御してもどんとんフラングランの切れ味落ちていくし……


「切り札はあるけど……」


 はっきり言って彼奴等に見せたくないんだよね。それはフラングランの宝石に蓄えられてる力を使う方法だ。フラングランは雷と風の宝石に力を蓄えてる。だからそれを使えば強力な一撃を放つ事ができる。今はちゃんと宝石がその色に輝いてるから、使える。でも一度切りだ。

 一度使うと宝石はくすんで、再び元の色に戻るまで使う事はできない。新種は姿を現れたやつだけでも三体。森の中にもまだ二体いる。それに対してフラングランの切り札は二回しか使えない。圧倒的に足りない。


 どうにかこの呪いってやつを解ければ……その為に自身に掛かってると思われる呪いのコードを探してるんだけど……流石に戦闘中に探すとなると難しい。しかもこっちが押されてる状況だしな。

 これがこっちが有利で余裕があれば……まだなんとかなったかもしれないが……あの触手、どんどん鋭くなってきて、こっちの動きを予測してる気がする。避けるのが難しい。いや、正しくは、避けても追いかけてくる。関節なんてないからお手の物なんだろうが、気持ち悪い感じで曲がって追従して来るんだ。

 だから視線を外す余裕がないから、コードを見るのもはかどらない。


「こうなったら!」


 僕はジェスチャーコードでインベントリから御札を取り出す。そこらの風は確かに掴む事が出来ない。なら、アイテムの奴はどうだ? っておもったんだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ